夏風邪による子供の熱って、びっくりするくらい突然です。さっきまでかわいい笑顔で遊んでたのに、急にぐったりします。眠くなっているのかと思ったら高熱ってこともあります。普段からおでこに手をあててみるのが習慣になってしまいました。
夏風邪 子供の症状ってどんなの?
夏風邪と一口に言っても、子供の小さな体には相当な負担なんだろうって思ってしまいます。
子供は大人が思うより丈夫だとはわかってはいても、対処が遅れたりするのはかわいそうです。まずは症状を知っておきましょう。
夏風邪というのは、夏でもかかるウィルス性感冒の総称です。
湿気や温度に強いウィルスが原因で、飛沫感染などで広がっていきます。
手足口病
咳、くしゃみなどによる飛沫感染、発疹、水ぶくれの中のウィルス、便の中のウィルスが口や鼻に入って感染します。
症状
手のひら、足の裏、口の中などに発疹ができます。(腹部などに発疹は出ない)
発熱する場合もあります。
発症後
数日のうちに自然治癒します。 1週間程度で発疹も消えます。
高熱、おう吐、頭痛の症状が出たら、医療機関へ行きましょう。
ヘルパンギーナ
咳、くしゃみなどによる飛沫感染、発疹、水ぶくれの中のウィルス、便の中のウィルスが口や鼻に入って感染します。
症状
高熱(38℃以上)が出ます。
口の中に水ぶくれができます。
喉や口の中が痛くなります。
発症後
高熱が2~3日続くことがあります。
1週間程度で自然治癒します。
プール熱(咽頭結膜熱)
プールでかかることが多いと言われています。咳、くしゃみなどによる飛沫感染、目の粘膜からも感染します。
症状
高熱(38℃以上)が出ます。
喉が痛みます。
結膜炎(目の充血、目やに)になります。
下痢、腹痛になることがあります。
発症後
高熱が4~5日続くことがあります。
1週間程度で自然治癒します。
予防法は?
予防接種や特効薬はありません。とにかく手洗いをしっかり行うことが予防になります。
- 帰宅後、食事の前、トイレの後などの、流水とせっけんで手洗いを徹底しましょう。
- 外から帰ったらうがいをしましょう。
- おむつ交換する際は、排せつ物にウィルスがいると思っておきましょう。感染しないよう処理して、しっかりと手洗いしましょう。
夏風邪 子供の熱は突然
子供の熱は、1週間ほど上がったり下がったりすることがあります。
子供が熱を出すことは、自己治癒力を高めることに繋がります。
丈夫で健康な身体になるための通過点です。
頑張ってサポートしましょう。
夏風邪じゃない高熱も知っておきましょう。
溶連菌感染症
舌がイチゴのように赤く腫れます。
手足だけでなく胸部にも赤い発疹ができます。
突然の発熱、喉の痛みで始まります。
はしか
鼻水やくしゃみ、38℃前後の熱が出ます。
目やにが出たり、目が充血することもあります。
口の中の粘膜に、白い斑点が出ます。
3~4日ほどで熱が一度下がりますが、その後約半日で再び熱があがります。
赤く少し盛り上がった発疹が体中にあらわれます。
風疹
耳の後ろ、首などのリンパが腫れます。
米粒ほどからそれ以上の大きさの、ピンク色をした発疹が顔や耳の後ろにできます。
熱が上がることもあります。
発疹は全身に広がり、3日程度で自然に消えますが、発疹が消えるころにかゆみが出ます。
妊娠3カ月以内の妊婦が感染すると、胎児に重大な影響が出ることがあり、子どものうちにワクチンを接種することが非常に重要となります。
これらの疑いがある場合は、医療機関で診察を受けましょう。
熱が40度以上になったら焦ります。一人で対処しなければいけない時は、自分の判断が不安になります。
そんな時は、
小児救急医療電話相談 #8000
に電話しましょう。
対処法や、救急車呼ぶべきかなど、相談できます。
夏風邪の子供 食事はどうする?
夏風邪の間、子供の食欲は落ちます。
口内炎ができていると、さらに食べなくなります。
熱で胃腸が食べ物を受け付けなくなっている場合もあります。
まず、熱が高い間は、水分補給を第一に考えます。
checkイオン飲料、経口補水液を飲ませて汗をかかせます。汗を拭いて着替えをさせて、エアコンで湿度を低く過ごしやすい温度に設定し、静かな部屋で寝かせておきましょう。
水分を摂っても戻してしまうようだと、脱水症状になってしまいます。
すぐ病院に連れて行って、点滴をしてもらいましょう。
食事は熱が下がってから、
- 栄養補給ゼリー
- すりおろしリンゴ
- アイスクリーム
- プリン
- 飴
- おもゆ
- 柔らかく煮込んで冷やしたうどん
固形物を食べたがらないうちは無理をせず、柔らかいものから食べさせましょう。
食欲が出てきたら、よく頑張りましたの大好物を食べさせてあげましょう。
まとめ
突然の熱はほんとにドキッとします。心配になるのは当たり前ですが、夏風邪で熱が出るのは、身体が丈夫になるためのプロセスだと考えれば怖くありません。
正しい判断がつかない場合は、小児救急医療電話相談 #8000
に電話しましょう。