子供の鼻づまり。風邪やアレルギーなど原因は様々ですが、息苦しそうにしている姿は見ていてかわいそうになってしまいます。
また鼻づまりでなかなか子供が寝付くことができず、ぐずり出してしまうと子供も大変ですがお母さん、お父さんも大変です。子供は自分で鼻をかんだり、自分の症状を上手く伝える事が出来ません。お母さんお父さんの力で解消してあげましょう。
幼児の鼻づまりが続く
まずは、よく観察しましょう。
鼻づまりだけで、熱や咳、どこかを痛がるようにして激しく泣いているなどの症状が無い場合の対処法です。
部屋の湿度を上げる
部屋の空気が乾燥していると、大人でも鼻づまりになりやすくなってしまいます。鼻や喉の粘膜は乾燥に弱いので、乾燥していると正常な働きが出来なくなってしまうのです。
加湿器などで部屋の湿度を保つ事で鼻づまりになりにくくする事が出来ます。風邪の予防という意味でも湿度を保つ事は大切です。
眠る時、上半身を高くする
眠る時に上を向いて寝てしまうと、鼻水が喉に流れ息苦しくなってしまいます。子供のフトンやベッドの下にタオルやクッションなどで、頭の方に行くにしたがってだんだん高くなる様に傾斜を作ります。鼻を下に向ける事で鼻づまりを解消する事が出来ます。
蒸しタオルで鼻を温める
鼻を温める事で鼻の粘膜の血行が良くなり、鼻水が柔らかくなり流れ出てきやすくなります。あまり熱い蒸しタオルだと子供がやけどしてしまう場合もあるので、しっかり温度を確かめてから温めてあげましょう。
アロマの力を借りる
自然にある植物の花や葉、木部、果皮や樹皮、根や種子などから抽出された精油を様々な方法で用いる事で、体調の改善を促す自然療法の事をアロマテラピーといいます。
鼻づまりに効果のあるアロマオイルには
- ラベンダー
- スイートオレンジ
- レモン
- ペパーミント
- スペアミント
- ユーカリ
- 月桃
- カユプテ
などがあります。
効果的な使い方として、眠る時には枕カバー数滴染み込ませたり、ハンカチなどに数滴染み込ませたモノを枕もとに置いたりして使います。起きている時や、子供は寝相が悪い事もあるので、着ているモノの袖や襟などに数滴染み込ませてあげるのも良いでしょう。
鼻づまりに効果があるとされているアロマオイルは香りが強いモノが多いので、最初から大量に使い過ぎない様に1滴2滴から試しましょう。あまり香りが強いと子供が嫌がってしまう場合もあります。
ワタシの娘が風邪で鼻づまりになった時は、パジャマの袖や襟にラベンダーのアロマを使用していますが、効果がある様で鼻づまりが原因で夜にぐずる事は少なくなりました。
ラベンダーの香りが気に入った様で、鼻づまりになっていない時にも「ダベンダーする」といってアロマの瓶を持ってきます(^^)
ヴィックスヴェポラップを使う
生後6か月を過ぎている場合はヴィックスヴェポラップを使って鼻づまりを解消できます。
使用法通り胸や背中などに塗ってあげる事でももちろん効果があるのですが、ヴィックスヴェポラップを洗面器などに入れたお湯にといたモノを部屋に置くだけでも効果があります。スーッとした匂いが部屋に充満させるのがコツです。肌が弱かったり、スースーした使用感を子供が嫌がったりする場合はこの方法がおすすめです。
吸入器を使う
子供の鼻にチューブ状のモノをいれて、鼻水を吸い出す事の出来る吸入器があります。手動や電動のモノがあり、市販されているモノでも充分効果があります。
どうしても鼻づまりが解消出来ない場合は吸入器を使用しましょう。風邪などで鼻水の粘度が高い場合には、先述した鼻を温めてから行うと、鼻水が吸い出しやすくなります。吸入器それぞれの使用法を守って使用しましょう。
幼児、さらに微熱 咳 鼻づまりが続く
微熱、咳が出てきたら、何が考えられるでしょう?
鼻づまり以外に、熱がある場合や咳が出ているよう場合はとりあえず小児科を受診しましょう。病院へ行くといっても、救急や夜間診療に急いで行かなければならない症状なのか、翌朝で良いのか迷う事があります。
目安として生後3ヶ月を過ぎていて機嫌がよければ翌朝でもいいと思います。普段どおり、食べたり、飲んだり、遊んだりが出来ている場合は急ぐ必要は無いでしょう。
どうしても心配になってしまう場合は、救急相談センターに相談してみましょう。子供の急なケガや病気の場合は短縮ダイアル「#8000」に電話する事で、症状に応じた対処法のアドバイスや、受診が必要な場合に受診可能な病院を教えてくれたりします。
熱がある時は水分補給が大事なので、食事の時間にこだわらずこまめに水分を与えましょう。お茶や水、スポーツドリンク、ジュースなどなんでも構いません。身体の水分が不足するとだるくなってしまい、食欲もなくなってしまいます。
風邪の時、子供は突然中耳炎になる事もあります。耳を痛がって激しく泣いている場合は、家に子供用の痛み止めや熱さまし(小児用バファリンなど)がある場合はそれを使用し様子を見ましょう。耳の後ろや下を冷やすのも良いでしょう。
子供に唾を飲みこむ時に耳に「ドックン」だったり「バキッ」という音が聞こえるか質問する事で、中耳炎にかかっているかどうかの判断材料になります。中耳炎になっている場合、鼓膜の動きに併せて音が鳴ってしまう為です。
様子を見て痛みが取れない場合は病院に行きましょう。
幼児の鼻づまりが続く 病気?
こうなったら病院行きましょう
解消法を試しても良くなる気配が無い場合や、風邪やアレルギーなどによる鼻炎が無いと考えられる場合で、鼻づまりが長く続いている時は小児内科や耳鼻咽頭科を受診しましょう。
治療が必要な鼻づまりの場合があります。原因として考えられる病気には次のようなモノが考えられます。
check副鼻腔炎
副鼻腔炎はかぜや鼻炎の悪化で炎症が奥にある副鼻腔の粘膜まで及んで起こります。一番多く見られる症状として鼻水や鼻づまりがあり、黄色や緑色の鼻水が続いている場合は要注意です。すぐに治療を行えば1~2週間で治りますが、放置していると慢性化してしまう事があります。
check肥厚性鼻炎
肥厚性鼻炎とは鼻粘膜が腫れあがる病気で、鼻粘膜の腫れによって鼻づまりが起こります。いつも鼻がつまっていて、他に熱や咳といった症状がない場合は肥厚性鼻炎の可能性があります。
この鼻づまりは姿勢によって鼻の通りが変化して、仰向けに寝ると悪化し、横向きでは下側になった鼻がつまる特徴があります。
checkアデノイド肥大
アデノイドとは喉の奥にあるリンパ組織で出来た部分です。アデノイドが肥大すると鼻づまりやいびきが強くなるだけでなく、睡眠障害や注意力の低下、発育障害などを生じることがあります。アデノイドは3歳頃から発達し、5~6歳で最大となります。個人差による部分がありますが、12歳頃までには小さくなっていきます。
まとめ
子供が苦しそうにしている姿を見ているのは親として本当に辛いものです。鼻づまりが苦しそうだなと感じたら、解消法を試すより先にまず病院で診察してもらう事をおすすめします。
重度の蓄膿症などであった場合、鼻づまりで睡眠が妨げられると脳の疲れがとれず発育が遅れるという調査結果も出ています。
また調査では集中力、体力の低下や怒りっぽくなる、口呼吸による免疫の低下などさまざまな弊害が明らかになっています。
これらを事を踏まえ、たかが鼻づまりと侮らずに一度病院で受診し、鼻づまりの原因が重大なモノで無い事が解った上で、解消法を上手に利用して楽にしてあげましょう。