突然、顎が痛くなったことがありました。今のようにインターネットで検索して調べられるという感覚が無い頃の話です。Windows98の頃だったかなあ。ものすごい激痛でした。
顎 痛い 開けると痛いんです
顎 痛いの突然でした
顎に痛みを感じたのは、30歳頃、突然でした。
それまでは顎が痛いという感覚になったことがありませんでした。
ただ、たま~に口を大きく開けたとき、「ポキッ」って音がすることはありました。
痛みが無かったので、その日までは気にもせずにいました。
顎 痛いの食事中でした
激痛は食事中でした。
口を開ける時に左の顎にちょっと痛みを感じ、口に食べ物を入れて噛んだ瞬間、「ポキッ」って音とともに激痛が走りました。
一度その痛みが出てしまってからは、何を食べても激痛が走りました。
大好物の肉料理出されても、激痛で食べれず。
厚みがないものなら食べられるかと、ポテトチップス買って食べてみましたがダメでした。
噛んだときの小さな衝撃でも激痛が走るようになりました。
ポテトチップスの薄さもダメかー。
→これ、ずっと流動食とかになるのかなあ?
→ずっとスポーツドリンクみたいなので暮らしていくのかなあ?
→飴みたいなので栄養補給するのかあ?
→グミキャンディみたいなのが食事になるのかなあ?
宇宙人みたいだなあ。
病院慣れしていないもんで不安ばっかり先行してましたが、観念して病院行くことにしました。
食事が激痛って、ホントきついです。
顎 痛い 何科に行けばいいの
口腔外科に行きましょう。歯科でも対応してくれるところもあります。
最初はわからずに整形外科にいきました。
痛いところに塗ってくださいと、軟膏をもらいました。
といっても耳の辺りなのか、耳の中のような気もするし、ほっぺたのような気もするしで、ものすごい広範囲に塗りました。全然良くならず。何日か右側だけ軟膏でベタベタしてて、テカテカしてただけでした。
違う整形外科に行きました。
そこで、「大学病院紹介しますので口腔外科に行ってみてください。」
と言われ、紹介状を書いて頂きました。
「航空外科?」
30手前にして初めて聞く言葉だったので、パイロットとかキャビンアテンダントがかかる病気なんだと思いました。
気圧の変化とかが原因なのかなあとか考えながら帰ったのを覚えています。
→そんなに気圧変わるようなとこ行ったかなあ?
→エレベーターくらいだよなあ。
→気圧じゃない原因あるのかなあ。
そんな不安を抱えた帰り道でした。
大学病院に行って、「航空」ではなく「口腔」なんだと知りました。
顎 痛い 治し方
口腔外科に行くと、マウスピースを作りました。
病名は顎関節症でした。
- 片方の側の歯でばかり咀嚼してる
- 片側でばっかり頬杖ついている
- 同じ方を向いて寝ている
- うつ伏せで寝ている
- 姿勢が悪い
このような生活習慣が積み重なって発症すると言われました。
確かに言われてみれば、右でばっかり食べるし、右ばっかり向いて寝るし、猫背だし、足組んで座るしで、いろんなところ歪んでる気がします。
難しい用語を使われて、なかなか説明が入ってこなかったのですが、
口の開き方に変なクセがついている
ということなのだろうと、理解しました。
それを治すために、マウスピースでクセを矯正しましょうということでした。
その日から長いことマウスピースしてました。
→もう2週間やっても良くならず。
→マウスピースを調節して、さらに2週間やっても良くならず。
→もう2週間やっても良くならず。
食事以外は常にマウスピースやってました。その割にバッチリですって治り方しません。
良くなってる気はするのですが、マウスピース外すと痛みがありました。
終いには大学病院の先生も、「おかしいなあ」なんて言ってました。
今から15年以上前の話です。
当時はこんな感じでした。
顎関節症から15年後
15年以上経った今、どうかというと、完治しています。
全く痛みもなく、口を開けても、分厚い肉を噛んでも、全く痛みないです。あのイヤな「ポキッ」って音も鳴らなくなりました。
病院はその後行ってません。2週間後に来てくださいと言われてから、15年経ちました。
病院行かずにやったことは、
- マウスピースを外した
- マウスピースが矯正しようとしている位置を意識した
この2点です。
まず、マウスピースを装着しての生活は、痛みを感じることはありませんでした。
正しい顎の動きに矯正されていたのだと思います。
ということは、マウスピース外しても、この動きができればいいんじゃないかって考えました。正しい動きは、2ヶ月のマウスピース生活でなんとなくわかっていました。
マウスピース外して、顎の正しい位置と動きを意識して生活しました。
油断すると、痛みが走ることもあったのですが、痛くない動きがわかっていたので、その度に修正するように意識しました。
痛みが3日に1度になり、1週間に1度になり、痛みがなくなりました。
マウスピースの位置
誰かの役に立つかもしれなので、意識していたポイントだけメモっておきます。
あくまでも一例として御覧下さい。
まず、マウスピースを見ると、上の前歯と下の前歯が合う状態、前歯で食べ物を噛み切る感じの位置に矯正しています。
前後の位置は、前歯の上下が合わさる位置。気持ち下顎が前に出ます。
左右の位置は、上の前歯2本の隙間と、下の前歯の2本の隙間が合う位置。
きれいな口で説明すると、
マウスピースは、上の前歯の隙間と下の前歯の隙間が一直線の位置に矯正されるようにできています。
正しい動きの練習
- マウスピースの正しい位置に歯を合わせます
- この位置をスタートにして、ゆっくり口を開けます
- 少し開けたら、スタートした位置に戻します
- マウスピースしてた時と、同じ位置です
時間があればリハビリのストレッチというノリで、口を開け閉めしてました。
正しい位置から開け始めて、正しい位置に閉じるという動きを繰り返しました。
食事の時も、今までの歪んだ状態から考えれば違和感はありますが、マウスピースの位置を意識すれば、痛みは出なかったです。
あれから15年、痛みは完全に出なくなりました。
あくまでも、15年前の話です。しかも一例です。
今の治療法はわかりません。一発で治る方法とかあるのかもしれません。
まとめ
食べられないって、ものすごい苦痛です。
1日も早く食べられるようになったほうがいいです。
痛みが止まらないようなら、病院に行きましょう。
痛み止めもらえるので、とりあえずごはん食べましょう。
口腔外科、なかなか無いので大変です。歯医者さんでも診てもらえるところもあります。
電話で症状を伝えて、対応しているか確認してから行きましょう。