口臭の原因というと虫歯や歯周病などを思い浮かべます。
しかし、タバコや食生活など生活習慣が原因になって、口臭がよりひどくなってしまう事もあります。
ニオイを抑えるにはどのような事に気をつけるべきでしょう。
口臭の原因 タバコ
タバコは口臭の原因としてかなり強い要素を持っています。
よく言われるヤニ臭いというヤツですね。
タバコに含まれるタールという成分の事を指していますが、このタールが口臭を悪化させるサイクルを、見事なまでに作り上げています。
check まずタール自体のニオイが、歯や舌、歯茎に付着してしまい、これが口臭の原因になります。 check 歯や歯茎にタールが付着する事で、歯垢などの汚れの除去がし難くなってしまう為、歯石が出来やすくなってしまったり、虫歯や歯周病になりやすい口内環境になってしまいます。 check 当然虫歯や歯周病は口臭の原因になります。 check 歯石がついたり、虫歯や歯周病で歯に凹凸が出来てしまうと、その部分に付着したタールは普通に歯磨きをしているだけでは除去するのが難しくなります。汚れや細菌が溜まりやすい環境の無限ループの出来上がりです。
またタバコに含まれるニコチンや、タバコに火をつけた際に発生する一酸化炭素も血液の循環や酸素の供給を妨げます。
これによって、唾液が減るドライマウスなどを引き起こします。
口腔内の酸素濃度が低下すると、酸素を嫌う嫌気性菌が活発化し歯垢などを分解し始める為、揮発性硫黄化合物が発生し口臭の原因になります。
タバコが原因の口臭を防ぐには、禁煙するのが一番手っ取り早い方法である事に疑いを挟む余地はありません。
愛煙家が口臭を気にするのなら
禁煙が一番いいとは言え、愛煙家にはなかなか難しいというのも現実です。
タバコを吸っておきながら、口臭が気になるというのなら、
- 歯医者で小まめに歯石や付着してしまったタールの掃除をしてもらう
- タバコを吸った後には、うがいや歯磨きをする
ここを徹底する以外に策がないです。
徹底できるような人は、禁煙できそうです。
口臭の原因 食生活
食べ物
口臭の原因となる食べモノの代表としては、まずニンニクやニラがあります。
これはなんとなくイメージ出来ます。
納豆などニオイの強いモノを食べた時も胃から上がってくるニオイが口臭の原因となります。
意外なモノにブロッコリーや小松菜、キャベツがあります。
これらの共通点はアブラナ科の野菜であるという事です。
アブラナ科の植物に含まれる、インドールという成分がニオイの原因になります。
しかし、このインドールという成分にはガンを予防してくれるという側面もある様です。
飲み物
飲み物ではコーヒーや、アルコールが口臭の原因の代表と言えます。
コーヒーは、コーヒー豆の微粒子が歯や舌に付着しやすい、口内が酸性になってしまうなどの理由で、口の中の細菌の活動が活発になります。
朝、起きてコーヒーだけを飲んで出かけるというのはおすすめ出来ません。
アルコールはもう酒臭いの一言に尽きてしまいますが、これはアルコールが体内で分解される際に出来るアセトアルデヒドという成分が原因になっています。
またアルコールは利尿作用が強く、体内の水分が不足しがちになります。
これにより唾液の分泌量が減ってしまい、細菌が活動しやすい口内環境になってしまうのです。
一時的な対策
上記した様な口臭の原因は、それを食べたり飲んだりした後の一時的なモノです。
対策としては、牛乳を飲んだりブレスケアを飲む。
ポリフェノールには殺菌作用があるので、ポリフェノールを多く含んでいる緑茶などを飲むが挙げられます。
うがいや歯磨きも当然有効です。
胃腸の調子
こういった一時的に何かを食べたからという理由では口臭が気になる場合には、胃腸の調子も気にする必要があります。
普段から野菜をあまり食べずに、肉料理や油っぽいモノに偏っていたりアルコールを取り過ぎていたりすると、胃の働きが弱くなったり腸内細菌のバランスが崩れてしまいます。
これにより便秘がちになったり、腸内に悪臭のするガスが溜まりやすくなり、そのニオイも口臭の原因になっているのです。
腸内環境が整っていると上記した食べモノや飲みモノによる影響も最小限に抑える働きをしてくれます。
バランスの良い食事を心がける事が、口臭予防に繋がっていきます。
口臭の原因 ストレス
先程の胃や腸内環境の話にも関係していますが、実はストレスも口臭の原因になっています。
というのも、胃や腸といった器官はストレスによる影響を非常に強く受ける為です。
よく緊張して胃が痛くなったという話を聞きます。
ワタシもそういった経験があるので解りますが、ひどい場合だと下痢になってしまうなんて場合もあります。
この様にストレスで胃腸の働きが弱ると、消化不良や便秘などを引き起こし、口臭の原因になってしまうのです。
タバコやコーヒーなども、イライラしていたり不安があったりと、様々なストレスがあると量が増えてしまいがちです。
このサイクルもより口臭をひどくしてしまう事になります。
またストレスを感じると唾液の分泌量が減り、ドライマウスと呼ばれる状態になります。
唾液には口内の細菌の活動を抑制する働きがあり、これが減ってしまうと細菌が増えてしまいます。
ストレス対策
ストレスが原因の口臭を解決する為にはストレスを感じない事が一番です。
ゆっくりお風呂に入る、適度に運動する、好きな音楽を聴くなど人それぞれストレスの解消法があるとは思います。
しかし、こと口臭に関しては、ワタシのおススメはガムを噛む方法です。ガムを噛む事で唾液の分泌を促し口内環境を整える事が出来るうえに、ストレスの解消にも役に立つからです。
一定のリズムの動作を繰り返し行うと、セロトニンという脳内ホルモンが作られます。
このセロトニンは別名、幸せホルモンと呼ばれる程ストレスを軽減してくれる働きをします。
貧乏ゆすりをしてしまうというのも、一定のリズムの動作をする事で何とかストレスに対応しようという生理現象と言えます。
しかし学校や職場などでずっと貧乏ゆすりしているのは、はた目から見てあまり気分の良いモノではありません。
環境によってはガムを噛むなんてけしからんと言う場合もあるとは思いますが、可能であれば一番効果的な方法だと言えるとでしょう。
緑茶やハーブティにもストレスを軽減させる効果があります。
緑茶は殺菌作用と相まって口臭を抑えてくれるのでコーヒーやジュースの代わりに緑茶やハーブティーを飲む習慣に変えてみるのも1つの方法です。
ストレスが口臭の原因になっているとは、なかなか気づき難い部分ですが、さらに気付き難い別の病気が原因なっている場合もあります。
タバコを吸わない、アルコールも嗜む程度、ストレスもそこまで感じていないのに口臭がひどい場合は、病気を疑う必要があります。
口臭と関係する病気について、詳しくはこちらをどうぞ
まとめ
タバコや食生活が原因の口臭、ストレスが原因の口臭は、お互いが密接に関係しています。
自分の習慣や、周りの環境を変えるのは大変ですが、1度自分の生活を見直してみる必要がありそうです。
ワタシはアルコールもタバコもやめられなさそうですが(笑)
そういう場合は歯医者で小まめケアしてもらいましょう。