年齢を重ねていくと加齢臭が出始めます。
加齢臭対策というのは良く聞く話ですが、加齢によって体臭だけでなく口臭も強くなるんです。
口臭の原因 寝起きが臭いのはなぜ
誰でも1度位は経験した事があると思いますが、ニンニクや焼き肉を食べたり、飲み過ぎてしまった次の朝などは、自分でも解るほどに口臭が酷くなってしまいます。
そうで無くても朝起きた時に、口臭が気になる事があります。
不思議に思わなくても大丈夫です。
朝起きた時に口臭が酷くなる事は特別な事ではありません。
老若男女を問わず、口臭は寝起きが一番酷くなるタイミングなのです。
それは寝ている間は水分補給が出来ない為、身体が水分不足の状態になってしまい唾液の量が減ってしまう事が原因です。
唾液には口内の雑菌の活動を抑制する働きがあるので、睡眠中に唾液が減ってしまう事で雑菌の活動しやすい環境が続く事になります。
いびきをかいたり、口呼吸をしていると口内の乾燥がさらに進み雑菌の活動しやすい環境になってしまいます。
また寝る前の歯ブラシがしっかり出来ていないと、磨き残した食べカスを栄養源に雑菌が活発になるだけでなく、食べカス自体の腐敗も進み口臭の原因となってしまいます。
口臭の原因 老化の影響ってどんなもんなのか
老化が口臭が酷くなる原因となる事は間違いありませんが、一概に何歳から始まると言えるモノではありません。
生活習慣など個人に影響される部分も多くあります。
一般的には加齢臭が出始める30代後半から、老化による口臭への影響があると言われていますが、タバコを吸っている人、吸わない人。
こまめに歯医者で歯石の除去をしている人、していない人。
野菜をしっかり食べる人、食べない人などで口臭への影響は変わってきます。
口臭に影響を与える老化現象は大きく2つです。
- 唾液の分泌が減ってくる
- 胃腸の働きが弱くなる
厳密に言えば、加齢とともにその他の臓器の働きが弱くなりそれが口臭の原因になり得るのですが、特に影響が顕著なモノはこの2つです。
胃腸の働きが弱くなるとどんな影響が出る?
胃腸の働きは老化だけでは無く、精神的な影響も大きく受けます。
胃腸の働きが弱くなると、消化不良を起こしたり、便秘になってしまったりという事が多くなります。
老化という観点で行くと、
- 油っこいモノをたくさん食べられなくなる
- 油っこいモノや刺激が強いモノを食べてしまうとお腹が下る
- 油っこいモノや刺激が強いモノを食べると胸やけがする
この様な症状が出始めると胃腸の働きは弱りだしています。
老化の始まりです。
ワタシもそうです(笑)
腸内フローラ
腸内フローラという言葉を聞いた事があるかも知れません。
これは腸内の細菌のバランス環境の事を指します。
腸内には、ビフィズス菌などに代表される身体に良い働きをしてくれる善玉菌と、大腸菌などに代表される身体に悪い働きをする悪玉菌がいます。
胃腸の働きが弱くなると、悪玉菌が多くなってしまいがちです。
便秘もそうですが、こうなってしまうとイヤなニオイのするガスが大量に胃腸の中で発生してしまい、そのガスが口臭の原因になるのです。
これを防ぐには胃腸の環境を整える他にありません。
まずは食生活を見直しましょう。
肉類を食べる時には野菜もしっかりと食べるようにします。
機能性食品のヨーグルトも腸内環境には効果があります。最近では効果の高い商品が、スーパーやコンビニでも手軽に買う事が出来ます。
さらに適度な運動も必要です。
運動することで腸内の動きも活発になります。
便秘の予防になります。
ここまで読んで気付いたかも知れませんが、およそ健康な状態を維持する事こそ老化による口臭を防ぐ一番の近道です(笑)
老化だけでは無い口臭の原因はこちらをどうぞ
口臭の原因 タバコ 食生活
口臭の原因 舌苔って話聞くけど
口臭の原因でよく耳にするモノの1つに舌苔(ぜったい)があります。
舌苔とは、舌の表面にある糸状乳頭とよばれる組織の上や突起の隙間に付着した食べカスや、剥がれ落ちた粘膜細胞などの塊りに細菌が繁殖してうっすら白くなったものです。
細菌などの固まりなので、放っておくと口臭の原因になってしまいますが、舌苔が付いていること自体は異常ではありません。
舌苔が舌の全体にうっすらと白く付いているという状態なら正常です。
身体の不調などのサインになる状態にはこのようなモノがあります。
白い苔が分厚く付いている
これは先ほどの老化にも大きく関係する部分になりますが、唾液の分泌が減少している事で口内の環境が悪化していたり、胃腸が弱っている時などに見られます。
また、会話をしなかったりなどで舌をあまり動かさない場合にも見られます。
黄色い苔
舌苔が黄色っぽくなるのは、風邪などで発熱の症状が出ている時に見られます。
タバコの本数が多い場合も、舌苔にタバコのヤニ成分が付着してしまい黄色っぽくなる事があります。
黒い苔
病気の治療の為に長期間抗生剤を服用した場合などに見られる事があります。
病気、投薬などで口内の細菌のバランスが大きく崩れると、正常な菌が減り通常の健康状態ではあまり見られない菌が異常増殖してしまう為です。
これは菌交代現象と呼ばれ、舌に黒い毛が生えたように見える事もあります。
全く苔が無い
無苔と呼ばれ、呼吸器系になんらかの疾患がある事や、慢性的な栄養不良が原因と考えられています。
特にミネラルや鉄分が不足している時に見られます。
ところどころ舌苔がない部分がある
地図舌とも呼ばれています。
胃腸が弱っているいたり、ビタミンやタンパク質不足、消化不良などが考えられ、アトピー性皮膚炎の場合にもよく見られます。
胃腸が弱っている、ビタミン・タンパク質不足、消化不良などが考えられ、アトピー性皮膚炎の方にもよく見られます。
病気や栄養失調といった事が原因で起こる異常な舌苔は、根本的な部分を治療、改善しなければなりません。
白い舌苔が厚くなってしまうという様な、加齢による老化現象が原因になっていたり、一時的な体調不良やタバコのヤニが原因と考えられる場合には舌磨きで舌苔の掃除をしましょう。
と言っても、力任せにゴシゴシと歯ブラシで磨いてしまうと舌を傷つけてしまい、さらに状態が悪化する事もあるので注意が必要です。
歯ブラシでも構いませんが、出来れば最近では舌磨き専用の舌ブラシという商品があるので、それを使い舌の奥から手前へと優しく磨くようにしましょう。
まとめ
東洋医学の世界では、舌を見る事で身体の不調が解ると言われるほど、身体と舌は密接に関係しています。
老化は生きている以上仕方の無い部分ではありますが、舌の様子が変わってきたり口臭が気になりだしてきたら、生活習慣を改める良い機会なのかも知れません。