夏になると肩こり、腰痛、下痢の症状が出るという方います。肩、腰、お腹と、一見関係ない場所のようですが、冷え性が原因の場合があります。夏の冷え性、意外と怖い症状です。
夏の冷え性の原因
夏になると症状が出る冷え性は、隠れ冷え性と言われます。
隠れ冷え性は、
体の表面は温かいが内蔵が冷えている状態です。
隠れ冷え症になる原因
冷房の効いた寒い場所で、冷たいものを食べたり飲んだりすることで起こります。人間の体は内臓が冷やされると、暖かい血液を流して体温を戻そうとします。しかし、冷房の効いた部屋にいると、血液が冷えてしまいます。そのために内臓の温度を上げることができなくなってしまいます。
夏の冷え性の症状は?
一般的な冷え症が手足が冷たくなって自覚症状があるのに対し、隠れ冷え症は手足が暖かいので自覚症状がありません。
これが怖いところです
隠れ冷え性は内蔵が冷えています。内蔵が冷えた状態が続くと内臓の機能が低下し、
- 風邪
- 便秘
- 下痢
- 肌荒れ
- 肩こり
- 腰痛
- 頭痛
の原因になってしまいます。
熱中症になるリスクが高まる
冷え性と熱中症、反対の症状のようにも見えます。
一般に熱中症は気温が25度以上になると危険性が高まります。
隠れ冷え症の方は、25度以下でも熱中症にかかる可能性が出てきます。
体温調節は汗をかいて熱を逃がすことで行われています。
内臓が冷えている状態だと、新陳代謝が悪くなって汗が出にくくなります。そのため熱を逃がせず、急激に体温が上昇し熱中症になる危険性が高まります。体温を下げられなくなってしまうのです。
隠れ冷え症チェック
ここで、隠れ冷え性かどうかのチェックをしてみましょう。
手と足の温度を確認して下さい。
- 手と足どちらも冷たい
- 手だけ冷たい
- 足だけ冷たい
- 手と足どちらも温かい
この中で、隠れ冷え性の可能性があるのは、手と足どちらも温かい人です。それ以外は一般的な冷え性の可能性があります。
さらに、手と足どちらも温かいに該当する人で、
- 平熱が36度5分以下である
- お腹を触ると冷たい
- 下痢になりやすい
- 肌がカサカサだ
- 汗をかいた後に寒気を感じる
2つ以上当てはまると隠れ冷え症の可能性があります。
4つ以上当てはまると隠れ冷え症の可能性大です。
夏の冷え性 改善方法は?運動?生姜いいの?
改善するためには
point暖かい場所にいる
point温かいものを食べる
しかし暑い夏、暖かい場所で温かいものを食べるなど、罰ゲーム以外の何者でもありません。
別の作戦を考えましょう。
夏の冷え性運動不足解消にストレッチ
内臓の温度が上がらない原因の1つに運動不足があります。
体温の4割は筋肉から出ます。
運動不足で筋肉の活動が落ちていると、体温も上がりにくくなります。
- 膝が90度になるくらいの椅子に座る
- 上半身を軽く右側に捻る
- その状態でゆっくり息を吸ってお腹を膨らませる
- 息を吸いきったらゆっくり吐きながらさらに右に捻る
- 左右3回ずつ
そうすることによって血管の一部の血流が止まります。
それを一気に戻すことで血液の循環を促します。
夏の冷え性に生姜
生姜が体を温める事はよく言われています。
生姜の辛味成分を10倍にする方法があります。
- 皮が付いた生姜を薄くスライスします
- オーブンで80度~100度で1時間加熱し水分を飛ばします
- 乾燥させて細かく刻みます
これを紅茶に入れて飲むと、手軽に内臓を温めることができます。
辛味成分が10倍になっているので数時間は温め効果が持続します。
まとめ
小さい頃によく言われた、お腹冷やさないように寝るって大事なのですね。
まずは運動不足を解消することからはじめてみましょう。