唇はすぐに乾燥します。ガサガサになって油断していると、ピキッと裂けたりします。食べたり話したり、一番動く皮膚です。乾燥から守りましょう。
唇が荒れる原因
唇は一番動く皮膚です。
食べるとき、話すとき、唇は活躍してくれます。
おそらく、動きやすいように、皮膚が薄くできているのでしょう。
唇は皮膚の構造がちょっと違います。唇に近い、ほっぺと比べてみます。
checkほっぺ- 表面に皮脂膜
- その下に水分を保つための角層
- ほっぺには毛が生えるため、皮脂を分泌し、皮膚の表面の保護や保湿の働きをする皮脂腺がある
- 汗腺があるため、角層が厚くても水分コントロールができる
check唇
- 皮脂膜が無い
- 角層はあるが薄い
- 唇は毛が生えないため、独立脂腺というほっぺとは違う皮脂腺がある
- 汗腺がないため、角層が薄く、水分が蒸発しやすい
このように、水分をキープするのが難しい性質を持っているのに、唇は外気に触れている時間が長いです。
ちょっとの乾燥で、水分はどんどん蒸発し、唇の皮が厚くなり、硬くなり、割れてしまったり、剥がれてしまったりします。
唇が荒れるのをリップクリームで防げ!
リップクリームの選び方
リップクリームには
- 医薬品
- 医薬部外品
- 化粧品
上から順番に唇に対する効果が強く、下は弱くなります。 check医薬品
治療、予防が目的 check医薬部外品
荒れるのを予防 check化粧品
荒れるのを予防
人を美化することが目的
すでに唇が荒れてしまっている場合は、医薬品を選びましょう。
あとの2つは、荒れる前に塗るもので、荒れてしまってからでは効果が得られません。乾燥の季節や、唇が荒れる要素を感じた時に、早目に塗りましょう。
リップクリームの正しい塗り方
point横じゃなく縦に塗りましょうリップクリームを横に塗ると、唇の縦のシワに成分が届きません。
縦に走っているシワにもクリームが入り込むように、縦に塗りましょう。
point「い」の形で塗りましょう
塗るときには唇の形を「い」を発音する時の形にして塗ることで、シワがのび成分が浸透しやすくなります。
pointリップクリームを取り出してすぐ塗るのはやめましょう
リップクリームを取り出してキャップをとって硬いまますぐ塗ってしまうと、リップクリームが唇を引っ張ってしまいます。場合によって荒れている唇が、ますます荒れる原因になってしまいます。
キャップを取ったら、リップクリームの先端をゆっくり唇に押し当てて、唇の温度でリップクリームを少し溶かします。ちょっと溶けてから塗りましょう。
唇の荒れ 病気の場合も
唇の荒れ、乾燥が原因じゃない場合もあります。
- 唇が炎症を起こして赤く腫れる
- 唇が裂けて出血する
- 唇がカサカサして皮がむける
これらの症状がある場合、口唇炎の可能性があります。
ほとんどの場合、放置していても自然に回復する病気なので特に治療を行わない方が多いです。しかし、症状が長引いたり悪化する場合、医師の診断が必要になります。
口唇炎にはいくつか種類があります。
唇に触れるリップクリーム、口紅、歯磨き粉などに含まれる成分で、アレルギー反応を起こしてかぶれたりします。マンゴー、キーウイ、やまいも、醤油などの調味料でも引き起こすことがあります。 ▷対策
アレルギー反応を起こす物質を特定して、使用しないことが大事です。
checkアトピー性口唇炎
アトピー性皮膚炎などのアレルギー体質で、生まれつき乾燥肌という場合、ちょっとの刺激で荒れを起こします。
唇が乾燥しないように、ワセリンなどの保湿剤を塗ったりします。
check光線口唇炎
唇と皮膚の境界線がぼやけ、荒れることで皮がめくれやすくなります。リップクリームを塗っても症状が改善されない状態が続きます。紫外線を長時間浴びていると発症します。
リップクリームを日焼け止め効果のあるものにすると防げます。
check剥離性口唇炎
水に濡らすと唇の皮が白くふやけ、皮をめくると瘡蓋になり、それを剥いでしまうサイクルにハマり、何度も皮剥けをおこします。誰にでも起こりえる症状です。
ビタミンB2・B6が欠乏すると発症しやすいので、栄養バランスを整えましょう。
水分を常に摂りましょう。
ビタミンEを摂り過ぎることも原因と言われています。
精神的ストレスも原因と言われています。
栄養バランスに気をつける、ストレスを溜めないようにしましょう。
確実に完治させる治療法がないのが現状ですが、症状が長引くようであれば、皮膚科の専門医に相談しましょう。
乾燥が原因じゃない場合があるということは覚えておきましょう。
まとめ
唇は会話をするときに、どうしても目がいってしまいます。
ガサガサだと、会話に集中できません。
いい状態をキープしましょう。