一日中立ち仕事をしたり、デスクワークで座りっぱなしだったりすると、足がパンパンにむくんで靴が入らなくなってしまったり、指で触るだけで跡が残ったりしてしまいますよね。毎日足がむくんで辛いという女性、私の周りにもたくさんいます。そして私もむくみに悩む一人です。むくみの原因や解消法を知っておきましょう。
足のむくみ 女性の原因
むくみの主な原因は「短時間で治る一時的なもの」と「腎臓や肝臓、血管やリンパ節などの疾患」など病的なものがあります。
一時的なものの原因としては…
長時間立ちっぱなしや座りっぱなしで足を下におろしていると、重力の影響で血液が足にたまってしまいます。同じ姿勢を続ける事で足のリンパ液や血液の循環が悪くなり、水分が溜まってしまう事がむくみの原因となります。
check運動不足
足の筋肉(特にふくらはぎ・太もも)は、血液を循環させて心臓に戻すポンプの役割をしています。そのため、運動不足などが原因で足の筋力が落ちると、ポンプ機能が低下し、血液がうまく戻らず、足に水が溜まってしまい、むくみの原因となります。
また、筋力が衰えると、足の先の毛細血管まで血液がうまく循環しなくなるため、血行不良や冷え性をともなうむくみが起こってしまいます。
check塩分・水分の過剰摂取
塩分や水分を摂りすぎてしまうと、血液中の水分が多くなってしまうため、余分な水が溜まりやすくなります。
check疲れや睡眠不足
血液を送り出す、心臓の働きが低下するためむくんでしまいます。
これらの原因で一時的にむくんでしまいます。
言われてみればってものもあります。
ちょっと意識するだけで、むくみを回避できそうなものもありますね。
足のむくみ 女性の解消法
むくみを解消する方法は、原因を取り除く事です。
- 長時間立ちっぱなしや座りっぱなしの時は、屈伸運動をしたり、土踏まずやふくらはぎをマッサージする。つま先立ちなども効果的です。
- 運動不足にならない様に、適度な運動を心がける。ウォーキングなどでふくらはぎや太ももの筋肉が衰えないように気を付けましょう。
- 辛いものや塩分の多い食べ物は控えましょう。
さらに帰宅後、マッサージをするだけでかなり違います。
おすすめのたった5分で出来る簡単なマッサージをご紹介します。
むくんでるなあって感じたら、ぜひ試してみてください。
point足・足首のマッサージをする。
土踏まずや、足指の間、足の甲などを刺激しましょう。
足の裏はリンパが詰まってゴリゴリしている事もありますので丁寧にほぐしてください。
指は、くるくると回したり、伸ばしたり広げたりと1本1本丁寧にマッサージしましょう。
足の裏だけでなく、足の甲も指で丁寧にマッサージする事が大切です。
足の甲にもむくみにいいちされるツボがたくさんあります。
最後に、足首をくるくる回し、足首も柔らかくほぐします。
pointふくらはぎのマッサージをする。
足の裏から膝の裏にある膝窩リンパ節をリンパを流す事を意識しながら、左右の手で交互にさすり上げます。ぞうきんを絞るように足首から膝までをもみほぐしていくのも効果的です。特にむくみやすい部分なので丁寧にもみほぐしましょう。
その後、ひざ裏の膝窩リンパ節を3秒ほどかけて優しく押しましょう。
point太もものマッサージをする。
今度は、膝から太ももの付け根にある鼡径リンパ節に向かって、太ももの内側を左右の手で交互にさすり上げます。内側のマッサージが終わったら、内側と同じように左右の手で交互に太ももの外側をマッサージします。セルライトをつぶすようなつもりでやってみてください。
point足の付け根のリンパ節をマッサージする。
太ももの付け根(鼡径リンパ節)を外側から内側に向けて入念にマッサージします。リンパを流す様に優しくマッサージしましょう。
時間をかければ効果も高いはずですが、足の先から順番にやっていけば、それぞれ時間が短くても効果を感じられます。
マッサージは1日数分間でも毎日続ける事が大切です。
寝る前や、お風呂あがりに毎日続けてみましょう。
こちらの動画、見てるだけでむくみ取れそうです。
足のむくみをとるマッサージ
足のむくみ 女性の病気ってあるの?
足のむくみがひどい場合、気になる病気があります。
一度目を通して、知っておきましょう。
肝臓の病気
足のむくみと深く関わりがあると言われている「アルブミン」。
アルブミンとはたんぱく質の一種で、アミノ酸などの栄養素の運搬や血管内の浸透圧の調節をする役割があります。アルブミンが不足してしまうと、血管内の水分量の調節がうまくできなくなってしまい、その結果、血管内に水分をうまく取り入れる事が出来なくなってしまいます。それがむくみの原因となります。このアルブミンは肝臓で作られるのですが、肝臓が弱ってしまうとこの成分がうまく作られなくなり、むくみが発生してしまいます。
腎臓の病気
肝臓で作られたアルブミンはその後、腎臓でろ過されます。
そのため、アルブミンの不足は腎臓の異常の可能性もあります。
また、何らかの原因で腎臓に異常があると、体内の余分な水分を尿として排出するのが難しくなり、それがむくみの原因となります。
下肢静脈瘤
下肢静脈瘤とは、足に静脈瘤ができてしまう血管の病気です。
酸素を含んだ新鮮な血液は心臓がポンプの役目をし、動脈を通って全身にいきわたります。
前の章でもお伝えした通り、下肢は心臓から遠い為、太ももやふくらはぎの筋肉を使って血液を循環させて心臓に戻すポンプの役割を補助しています。
そのため、太ももやふくらはぎの筋肉がうまく働かないと下半身の血液はうまく心臓へ戻れなくなってしまいます。
静脈には、老廃物を含んだ血液が逆流しない様に弁がついています。
下半身から心臓へなかなか血液が戻らなくなってしまった場合、この静脈弁が壊れて血液が逆流してしまい、血液が下肢にたまってしまった状態になります。
この状態が長く続いてしまうと、慢性的なむくみを引き起こします。
この状態を放置し、症状が悪化すると、溜まった血液により肌が黒ずんだり、湿疹が出来てかゆみがひどくなったりします。
心不全
心不全とは、心臓の機能がうまく働かないという病気です。
心臓のポンプがうまく働かないと綺麗な血液がうまく全身にいきわたらなくなってしまいます。そのため、下肢からもうまく血液が戻れなくなりむくみが発生してします。
心不全は、息切れや動悸、疲れやすいなどの症状も見られるため注意が必要です。
このように色々な病気も考えられます。
- むくみが一日中、それが何日も続く
- 顔やまぶたがむくむ
- 尿の出が悪くなる
- 息切れがひどく疲れやすい
などいつものむくみと違うなと感じた場合は、必ず医師の診察を受けましょう。
まとめ
むくみは多くの女性が持つ悩みの1つです。立ちっぱなしや座りっぱなしの仕事の場合、どうしても足がむくんでしまいます。
むくんでしまう原因がわかっていれば対策もとれます。毎日少しずつのマッサージや心がけで解消できるかもしれません。ぜひ試してみてください。
それでもむくみが解消しない場合は、重篤な病気の可能性もありますので、たかが「むくみ」と思わず、病院に行ってみましょう。