いつの頃からだろうか。
気付けばかかとがガッサガサのパッキパキ。
冬になって乾燥がひどくなるとバックリとひび割れてしまい、とても痛い。
こんなかかとの悩みはどうして起きるのでしょう。
かかとがひび割れの男性 原因は?
かかとがガサガサになったりひび割れしてしまうのは、以下の様な原因があります。
乾燥と、かかとへの外的刺激
冷暖房の影響や冬季の空気の乾燥が原因でかかとがカサカサしてきた場合は、それだけですぐにひび割れてしまう事はありません。
かかとがカサカサして来たり、白く粉が吹いた様に硬く乾燥してくる事を、「角化症(かくかしょう)」といいます。
かかとは身体の中で最も衝撃や圧力がかかる部分です。
普段の生活の中で歩いているだけでも、皮膚が厚くなったり硬くなったりしやすい部分です。加えて、かかとには皮脂を分泌し皮膚表面を保護したり、保湿する役割の皮脂腺がないので、もともと乾燥が起きやすい部分でもあります。
裸足にサンダル履きやクッション性の低い革靴、女性の場合はハイヒールなど、かかとに負担がかかってしまう靴を履いていると、身体が外的刺激から守ろうと反応し角質が厚くなっていきます。そこに乾燥の要素が加わる事で角化症がどんどん進行してしまう事になります。
角化症が進行していき、角質層から表皮の下にある真皮(しんぴ)まで到達してしまうと、ひび割れから出血を伴うようになってしまいます。
水虫
冬にだけ、かかとがひび割れる症状が出るという場合は、水虫が原因の可能性が高いです。
水虫というと痒いというイメージがあるかも知れませんが、かかとの水虫はほとんど、もしくは全く痒くなりません。
水虫にも種類があり、かかとにできる水虫は角質増殖型水虫と呼ばれる種類です。
原因となる白癬菌(はくせんきん)が角質層に感染する事で発症します。
症状は、かかとがガサガサしたり、ひび割れたりと、角化症で起こる症状に似ている為になかなか水虫だと気付かない事が多くあります。
もし、他の部分(足の指や爪など)にも水虫がある場合には、かかとのガサガサも水虫が原因の可能性が非常に高くなります。
かかとがひび割れの男性 対策は?
どちらが原因の場合でもかかとがひび割れるほど進行してしまっては、痛みや出血などがあり日常生活にも影響が出てしまいます。原因によって対処の仕方が違い、間違った対処をしてしまうと、症状が悪化したり治るのが遅くなってしまったりする場合もあるので気を付けましょう。
原因が乾燥と、かかとへの外的刺激の場合
乾燥が原因の場合には、お風呂上りや、就寝時に保湿クリームを塗るのがおすすめです。
保湿クリームはハンドクリームなどを使用しても良いですが、ドラッグストアなどにもかかと専用の保湿クリーム(トプラン かかと専用クリーム、かかとつるつるクリームなど)が販売されているので、そちらを使うのが良いでしょう。
眠る時に靴下を履いて寝るのも保湿には効果があります。しかし足首などへの圧迫が強すぎると冷え性が悪化する事もあるので注意が必要です。最近では就寝時専用の靴下もあるようです。
男性でかかとのケアをしているという話をワタシはあまり聞いたことがありません。
しかし、今までケアしていなかった分、やり始めてみるとスタートダッシュの効果が自分で確認できるほど効果が出ます。
ワタシがそうでした。
うわぁ、キレイになるもんだなぁと感じられると思います。
不思議なモノで、効果が確認出来ると続けるのが苦にならなくなります。
水虫が原因の場合
水虫が原因であった場合は、市販薬を使用して家庭で治療する事も出来ますが、完治させる事は非常に難しいので皮膚科を受診するべきでしょう。
ここで注意すべきなのは、角化症が原因のひび割れだと勘違いして対処していると水虫が悪化していくという事です。
白癬菌は湿度を好むので保湿したり、靴下を履いて寝たりして汗をかいてしまうと、どんどん菌を繁殖させてしまう事に繋がります。
この事からも、かかとがカサカサしてきたり、ひび割れてしまったりといった症状が出た場合は、まず最初に皮膚科を受診し原因を特定する事を強くおすすめします。
治療法としては、塗り薬が一般的に用いられますが、経口薬を処方される場合もあります。
水虫の治療には時間がかかります。1か月ほどでキレイになってきたなと思っても、白癬菌が残っているとまた元通りのガサガサした状態に戻ってしまいます。
完治までには3か月ほどかかります。
自分で判断せずに、病院でしっかり治ったといわれるまでは治療を途中で中止しない様に気を付けましょう。
かかとがひび割れの男性 予防は?
ガサガサかかとや、ひび割れを予防する方法があります。
これも、乾燥やかかとへの負担が原因のモノと水虫が原因のモノでは方法が根本的に違ってきます。
乾燥やかかとへの外的刺激を減らす
角化症になる一番の原因は外的刺激です。日常生活、特に歩くという行動はしない人はほとんど居ないでしょう。意識する事はあまりない行動ですがダメージは蓄積していきます。出来る限り負担の少ない靴選びは重要なポイントです。
また室内を(特にフローリング)を素足で歩くと、床に皮膚の水分や油分が奪われてしまったり、摩擦による刺激を受けてしまいます。これらを防ぐ為に室内でも靴下を履く様にしましょう。
仕事が終わって家で靴下を脱ぐ解放感は捨てがたいモノがあると思います。
症状が軽くなってきた場合は脱いでしまっても良いかも知れません。
ストレスも新陳代謝を妨げる原因となってしまいますので。
かかとが少しカサカサしてきたな、硬くなってきたなと思った時には角質を取り除きましょう。お風呂にゆっくりと入り、かかとの角質が柔らかくなったタイミングで、軽石やかかと専用のやすりなどでこすり角質を落とします。
角化症が進み、角質がどんどんと厚く硬くなることがひび割れが起きる原因なので定期的に角質を落とし、皮膚の再生を促すことが予防になります。
あまり強くこすり過ぎると、皮膚を傷めてしまう事があるので気を付けましょう。
角質を除去した後は保湿クリームなどでしっかり保湿しましょう。
水虫を予防する
かかとの水虫に限った事ではありませんが、水虫を予防する上で一番大切な事は清潔に保つ事です。これに尽きるといっても過言では無いでしょう。
おすすめするのは、足を洗う事です。外出先から帰宅した時には手洗い、うがいをするのと同じように足も洗いましょう。一日靴を履いていると、汗や湿気で蒸れてしまい、菌が繁殖しやすい状態になってしまっているからです。
足を洗った後はしっかりと乾かし、洗濯した靴下に履き替えましょう。
靴やバスマットも蒸れたり、濡れたまま放置してしまうと、菌が繁殖してしまいます。定期的に日干ししたり洗うなどして菌の温床になってしまわない様に注意が必要です。
足に触れるモノ、例えば靴やスリッパ、バスマット、爪切りなどを使う場合は自分専用のモノを用意するのがおすすめです。
水虫に感染している人が使用した後には白癬菌が残っている場合があり、そこから感染が広がる可能性もある為です。
家族が水虫に感染している場合は要注意です。
保湿してしまうと水虫が予防出来ないじゃ無いかと思うかも知れませんが、まだ水虫に感染していない事が前提で、清潔にした後に保湿クリームなどを使用する事には、なんら問題はありません。
この事からもやはり原因を特定出来ていた方が、予防や対策をしやすいです。
カサカサになってきたかな?くらいの段階で、1週間ほど保湿などしてみても改善しない場合には、皮膚科を受診した方が良いでしょう。
まとめ
毎年、冬になるとガサガサになっちゃうんだよなぁと思っていたら、水虫が原因でしたというオチもあります。
肌の調子なんかあまり気にしないぜ、ちょっとガサガサなだけだぜと思っていて水虫だった場合、最悪家族や他の人に移してしまう可能性もあります。
いくら保湿してもなってしまう、いつまで経っても治らないという場合は皮膚科を受診し、症状にあった対策や治療をしましょう。