ねぶた祭のツアーの予約サイト見てる知人がいまして、
気になって自分も見てまして、
そしたら仕事絡みの先輩が、青森の人でして、
小中高とねぶた祭に参加していました。
その先輩にいろいろ聞いてみました。
ねぶた祭りのハネトって誰でも参加できるの?
ハネトは誰でも参加できます。
参加は自由なのだそうです。スタート前に運行コースに待機している団体に入っていいそうです。
ただし、正しいハネト衣装じゃないと参加できないようです。
その先輩曰く、黒や紫のたすきをしたり、黒装束や特攻服みたいなの着て、警察にケンカふっかけたり、酔っ払って花火持ち込んだりする「カラス」と呼ばれるハネトが登場して、ルールが厳しくなったようです。
衣装だけじゃなく、規制されることも増えてしまったらしいです。
あえてハネト達が100mくらいの間隔を作って、一斉に跳ねながらダッシュという見せ場があったらしいのですが、それも禁止になったと。
時間も昔と違って、きっかり終わってしまうと。
当時「カラス」をやっていた人たちが、責任を持ってあの頃のねぶた祭に戻して欲しいと。
そんな歴史があって、正しいハネト衣装が参加条件なんですね。
事前登録や受付なども必要ないそうです。
ねぶた祭りのハネトの衣装、レンタルってあるの?
あります。
レンタルもあるし、購入もできます。
レンタルは洋服屋、呉服屋などで、一式¥4000前後(足袋、草履、花笠は別途料金)。
購入は洋服屋、呉服屋、デパートなどで、一式¥10000前後であります。
着付けのサービスしてくれるところもあります。
レンタルにしろ購入にしろ、予約しておいた方がよさそうです。
早割りサービスあるところもあるようです。
ねぶた祭りのハネトがつけてる鈴の話
その先輩の話です。
でも夕方、ねぶたの衣装を着て、会場に向かう人の鈴の音を聞くと、
「あー、もー、いぐがー」
と三日連続で参加になって、結局毎年夜の部は全部参加してたそうです。
鈴の音に呼ばれて参加してたと。
その、ハネト衣装の鈴、最近では「幸せを呼ぶ鈴」と言われているらしく、観光客に人気があるといいます。鈴を拾うと”幸せになる”とか”幸運が訪れる”と。
先輩が言うには、
小学生の頃はねぶた囃子の笛を吹いていたそうで、財布落ちてないかばっかり気にしながら吹いていたそうです。
で、財布だと思って拾ったら、マッチ箱だったそうで、
「チェッ!」なんつって中開けたら、万札が4枚入っていたことがあったそうで、
金額に驚いた小学生は、現場を仕切ってるほろ酔い加減の町内会の会長さんに届けたところ、
「おー、大変だなあ」
とだけ言って、懐に入れてしまったそうです。
古き良き時代のお祭りって感じがして、聞いてて笑ってしまいました。
昭和っぽいって感じしました。
そんなこともありながら、一晩で1万円超えることもあって、当時の小学生にはかなりのお小遣いだったそうです。
あ、鈴の話でしたね。
その先輩もハネトで参加するようになってからは、鈴は衣装から取って直接沿道の観光客に手渡ししたりしていたようです。直接もらえたりするのかもしれませんね。「幸せを呼ぶ鈴」。
一度だけ東京の友達を連れて行ったことがあって、その鈴を渡している光景を見て、
なんていい祭りなんだってほっこりしていたそうです。
そのほっこりしていたシーン、よくよく話を聞いてみると、どうやら綺麗なお姉さんの観光客で、広島から来てたらしく、いっしょに跳ねるように手を引っ張って、ハネトの輪に入れたそうです。
その観光グループにいいかっこしようと、そのお姉さんとお友達に鈴を渡していたみたいです。
目を細めて、「綺麗な人だったー…」と。
きっと幸せになっていることでしょう。広島のお姉さん。
まとめ
今回ねぶたの話をしてくださった先輩は最後にこう言いました。
「オレが参加してた頃、25年以上前は、たぶん一番ねぶた祭りが沸騰していた頃だと思う。いい時代に青森に住んでてラッキーだった。
今は、あれほど高い温度ではないのだろうけど、8月初旬の夜が来て、太鼓の音が聞こえて、横笛が響いて、鈴の音が聞こえて、ラッセーラーの掛け声が聞こえてくると、どの祭りより熱くなるはずだって思う。
20年以上ハネトの衣装着てないけど、今でも着るだけであの頃の沸点に達する自信ある。」
不覚にも初めてこの先輩のこと、カッコイイって思ってしまいました。
仕事の打ち合わせ中に、油断すると居眠りばっかりしてる人とは思えませんでした。
「災いを跳ね飛ばす」 という意味で跳人(ハネト)だそうです。
跳ね飛ばしてみたくなりました。