我が妻は花粉症です。旦那のアラフィフおやじは発症していません。春先はグシュグシュしてて大変だなあって見ていました。
先日、夫婦と一人息子の一家3人花粉症というお宅にお邪魔する機会がありました。
そこには花粉症の季節に発動される、鉄の掟がありました。
その一家は、奥さんの花粉症が重症で、春先に対策をしないと家族に影響が出るほどのイライラモードに突入するらしいのです。
ボーっとして何もする気が起きなくなり、ご飯を作るのもしんどくなるそうです。
希望の春に家族生活に支障が出ては困るということで、鉄の掟とも見える花粉症対策がスタートしたそうです。
花粉の季節だけ家族が結束する感じで、最近いい感じなんだそうです。
花粉症の対策 家電がたくさん
ちょっとお茶飲んでいってということでお邪魔することになったのですが、居間にたどり着くまでが違いました。
「申し訳ない、ちょっと花粉を払ってもらっていい?」
「ああ、オッケオッケー。大変ですね。」
と、家のドアを開ける前に上着を脱いでバタバタ叩きました。
こちらの上着も丁寧にチェックされ、ようやく玄関に通されました。
掃除機
玄関には家電その1、掃除機がありました。
「ダイソン」のハンディタイプにもなるバージョンのやつでした。
これで洋服の花粉を吸い取られました。
「頭もいい?」
まあ、ヅラじゃないんで大丈夫ですよ。
頭も吸い取られました。
空気清浄機
体に掃除機をかけられる作業をしている玄関の下駄箱の脇に、家電その2の空気清浄機がありました。
「ブルーエア」という、空気清浄機でした。
スゴイもので、玄関で頭を掃除機で吸ったり、バタバタしたりすると、センサーが反応しました。
目には見えなくても、花粉があったということなのでしょう。
花粉症が発症していない人間からすれば、空気清浄機が花粉に反応しているのを見ると、やっぱりあるものなのかとちょっと感動してしましました。
話を聞いてみると、この玄関で徹底的に花粉を除去するだけで、全然違うそうです。
病原菌を空港でブロックするかのごとく、玄関で花粉をブロックするというのが家族のルールなのだそうです。
最初はドライヤーで花粉を飛ばしてから部屋に入るという作戦を試したそうです。
これが意外と効果があって、ちょっと楽になったそうです。
突き詰めていったところ、玄関を風塵室のようにしてしまう作戦に着地したそうです。
布団乾燥機
家に花粉を入れないことを徹底しているために、布団は外に干さないそうです。
昔は花粉の飛散情報を頼りに、花粉が飛んでいる量が少ない日を狙って干していたそうです。
しかし、玄関でここまで徹底しているのに、布団や洗濯物はいいのかってことになったらしく、花粉の時期に干すのを止めたそうです。
そこで活躍するのが、家電その3の布団乾燥機です。
ネットのレビューを見て決めたという商品がかなり良かったそうです。
「カラリエ」という布団乾燥機で、これはオススメだと。
この乾燥機は温風も吐き出してくれるそうで、部屋干しの洗濯物を乾かす際にも活躍してくれるそうです。
もちろんダニを死滅させるモードもあって、仕掛けたあとはダイソンで吸い取るそうです。
ちなみに換気は風が弱い日の朝限定。
網戸とカーテンをしたまま、10分だけだそうです。
「いろいろ大変ですね。」
と声をかけると、
「花粉で苦しいことを考えると、そんなに苦じゃないですよ。」
「人間不思議なもので、慣れます。」
「何より妻がイライラ、グダグダしてしまうのが一番面倒なんで、それを考えると楽なもんです。」
なんてことを聞きながら、我が嫁のことを考えてしまいました。
まず買うなら、どれかなって考えてしまいました。
花粉症の対策 風呂のルール
お風呂もルールがあるそうです。
できれば帰ったらすぐ入る
帰宅して、もう外出の予定がない場合、出来る限りすぐに風呂、シャワーに入ることにしているそうです。
そのため、旦那さんは帰るコールの際に、買い物のし忘れがないか必ず聞いて、あれば買って帰るとのことでした。
風呂に入ってからの買い物やゴミ出しなど、外に出る機会を無くすることをしっかり意識するのだそうです。
何度も外に出なければいけないときには、玄関での掃除機の他に、
- うがい
- 手洗い
- 目洗い
- 顔洗い
それこそ家の前にゴミ出しに行ったり、庭の花に水をやりに行くレベルの、ちょっとした外出でも必ずやるそうです。
入らずに寝ない
帰宅したらすぐに入ることにはしていても、問題が発生することがあります。
飲んで帰った日です。
仕事の付き合いで飲む機会はあります。
花粉の季節には、できるだけ飲まないようにしているらしいのですが、花見だったり歓送迎会だったり、どうしてもという席はあります。
問題はアルコールが残った状態で帰宅した場合です。
残った状態でのお風呂は、体に負荷がかかります。
かと言って、酔いが覚めるまで待っていたら眠くなってしまう。
花粉を家に入れないことを考えると、玄関で酔いを覚ますことになります。
飲んだ日は仕方ないってことでお風呂に入らずに寝てしまうと、布団、寝室に花粉が入り込んで、花粉にまみれて眠ることになります。
寝室には、奥さんも寝ています。
翌朝の奥さんを考えると、お風呂に入らずに寝るということは、さまざまな導火線に火を点けることになるのだそうです
お風呂に入らないで寝ないために、春先の宴の席は早めに酔いを覚ますことに意識を持っていくそうです。
「まあ、春先だけですからね。」
と、自分に言い聞かせるように語っておりました。
花粉症の対策 鼻と服装のルール
思いもしないことも教えてもらいました。
鼻毛は切りすぎない
鼻毛は電動鼻毛カッターじゃなく、鼻毛切りハサミで先だけ切るそうです。
花粉の季節は、体が花粉を体内に入れないようにするからなのか、鼻毛が伸びるのが早いそうです。
鼻毛が伸びすぎて、毛先が対面の肌に触れるとムズムズしてきます。
そこで、電動鼻毛カッターでごっそりカットしてしまうと、くしゃみが止まらなくなるそうです。
更に、目も痒くなると。
これはキツイということで花粉の季節の鼻毛切りは、丁寧に毛先だけをカットするそうです。
電動で一気にではなく、手動で、鼻毛切りハサミでカットしているとのことでした。
コツは、「少しずつ、ハサミの先を開きすぎない」だそうです。
上着はなるべくツルツル素材
冬場のコート、スプリングコート、いずれも花粉がつかないツルツル素材のものを選んでいるそうです。
気温が上がってきても、なるべくツルツル素材のコートを着て通勤するために、スーツの上着は会社に置きっぱなしにする時期があるそうです。
もちろん、帰宅したら玄関で脱ぎ、玄関より先に持ち込まないのは鉄則です。
使い捨てマスクは毎日変える
これは体感らしいのですが、一度使ったマスクを翌日使うと、目が痒くなるのだそうです。
平気な人もいるのかもしれないけれど、うっかり交換し忘れると涙目で出勤することになると。
問題は捨て忘れなのだそうです。
きっちり使い終わったマスクを捨てれば、翌日は確実に新しいものに替えると。
うっかり上着のポケットに入れっぱなしにして、朝考え事をしていると何も考えずに手に触ったマスクを使ってしまうのだそうです。
これは、玄関に使い捨てマスク専用のゴミ箱を設置したら、忘れずに捨てるようになったそうです。
玄関に新品の使い捨てマスクを準備して、会社のデスクの引き出しにもストックがあるとのことでした。
まとめ
とにかく、大変なんだなって思いました。
自分が発症していないので、理解が浅かった気がします。
我が妻も、春先はキツイんだろうなーって考えさせられました。
全然八つ当たりされることもなく、いつも通りの春を一緒に過ごしてくれることに感謝の気持ちが芽生えました。
アラフィフまで症状が出ない体質に産んでくれた親にも感謝です。