光化学スモッグって、健康な人への影響は少ないです。健康だから知らなくていいということではありません。守るべきもののために必要な知識はインプットしておきましょう。知識があることで準備ができます。シンプルにまとめました。
光化学スモッグが発生するときって?
光化学スモッグが発生するのはどんなときでしょう？
ある条件が揃った時に発生しやすくなります。
- 最高気温が25度以上
- 風が弱い
- 夏型の気圧配置
- 日中に2時間半以上の日照がある
これらの条件が揃うとで発生しやすいのです。
5月から9月ぐらいまでの期間は、条件が揃うことが多いです。
光化学スモッグ発生の仕組み
工場や自動車から排出される窒素酸化物、炭化水素などの大気汚染物質が、太陽の紫外線を浴びて化学変化を起こし、オゾン、パーオキシアシルナイトレート、ホルムアルデヒドなどの有害物質になります。これらの化学反応によってできた有害物質のことを「光化学オキシダント」といいます。この「光化学オキシダント」が発生して、モヤがかかったような状態を「光化学スモッグ」と呼んでいます。
光化学スモッグ 子供への影響って？
光化学スモッグの人への影響として、
check目がチカチカするcheck喉が痛くなる
これらの軽い症状の他に、 checkめまい
check吐き気
check頭痛
check脱力感
checkしびれ
などの重い症状のものまであります。
子供たちは、通学や学校での体育の授業、外遊びなど光化学スモッグの影響を受ける機会は多いです。
気管支ぜんそくなどの治療中や、かかった経験のある場合、注意が必要です。まだ症状が出ていない場合でも、理解できる年齢の子には、症状の種類を教えておきましょう。
乳幼児、高齢者、病弱な方も、健康な成人より影響が出る恐れがあるので注意しましょう。
光化学スモッグ 注意報がでたらどう対応する？
光化学スモッグ注意報が出た場合、
- 屋外へなるべく出ないようにする。屋外での運動は中止して屋内に入る。
- 屋内でも風向きに注意して、窓を閉めるなどする。
- 目がチカチカしたり、喉が痛くなった場合、すぐに洗眼、うがいをする。
- 気分が悪くなったり、呼吸が苦しくなった場合、建物の中に入って静かにし、医師の診察を受ける。
光化学スモッグ注意報？それよりすごいのはあるの？
注意報の上もあります。
東京都の場合、注意報等の発令は東京都が出します。
発令の種類には
→学校情報光化学オキシダント濃度が0.10ppm以上で継続する時 →予報
注意報以上の状態が予想される時 →注意報
光化学オキシダント濃度が0.12ppm以上で継続する時 →警報
光化学オキシダント濃度が0.24ppm以上で継続する時 →重大緊急報
光化学オキシダント濃度が0.40ppm以上で継続する時
これらがあります。
警報は昭和51年以降発令されていません。
重大緊急報は制度ができた昭和47年から1度も発令されていません。
光化学オキシダント、PM2.5、黄砂などの大気汚染物質の情報をチェックできるサイトがあります。
check環境省大気汚染物質広域監視システム そらまめ君https://soramame.env.go.jp/
怪しいなって感じたらチェックしてみましょう。
まとめ
健康で影響を受けないようなら、それほど気にしなくても大丈夫です。
しかし、発生条件が揃う夏休み中に影響が出てくるような子供がいるかもしれません。
自分の子供だけではなく、お友達の様子も気にかけましょう。
知っておくのと知らないのとでは大違いです。