夏休みの工作、一番時間かかるのが何を作るか決めるところです。決まってしまえば意外と速いんですよね。途中で方向転換ってことがない限り、決めるまでがポイントです。10日考えて10分で完成ってこともあるかもしれません。
夏休み 工作のアイデアが浮かばない
夏休みの工作、何を作ればいいのかわからないって声は、夏の風物詩です。
便利な世の中になって、インターネットで作り方は調べられるし、材料になりそうなものは100円ショップで大体揃います。
さらに便利なことに、お悩み相談サイトなんてものもあるんで、高学年になると、「何を作ればいいでしょうか?」なんて直球な質問を投げかけて、教えてもらうというやり取りも見かけます。
ご丁寧に教えてくれる人もいれば、人に聞いて作るもんじゃないって答える人もいて、見ていて面白いです。
親の目線からすれば、子供の発想力、ひらめきに期待したいところなのに、ネットにいる親切な見知らぬ大人に言われたものを作ってしまうのは、口にはしないですがちょっと残念です。
夏休みの工作 アイデアをひねり出す
夏休みの工作、一番子供のためになることって、考える時間です。
10日考えて10分で完成した場合、10日考える力をつけたことになります。
大人になって、考えられないというか、考えることを放棄してる人というか…。そういう人います。
想像するスキルが低いために、優先順位がわからなかったり、相手の心情を読み取れなかったり、これからやろうとしている行動で、どんなことが起こって、どんな人を巻き込むとか、考えられないんだろうなあって大人、たまに会うことあります。
その度に、小さいうちに考える作業をしておくって、ものすごく重要なんだと感じます。
夏休みの工作、考える力、想像力を鍛える大事な宿題だって気づいてもらえるといいんですが、子供の頃は気づきませんでした。
全部、大人になって、仕事をするようになって思うことです。
大人は、子供が自分で気づくように誘導してあげることしかできないです。
夏休みの工作 創意工夫ってどうすんの?
仕事柄、考えることが多いもので、アイデアをひねり出す作業は人よりちょっと多めにやっています。いくつか方法はあるのですが、必ずやってみる方法をご紹介します。
デザインの学校で教えてもらった方法で、「焦点発想法」といいます。
こんな感じに、左から、
番号、好物、イメージ(中間アイデア)、商品アイデア
という表をつくります。
好きなものなんでもいいので書いていきます。食べ物、マンガの主人公、ミュージシャン、イベント、好きな公園、おやつ、ジュース、時間、持ち物、洋服、ゲーム、などなど、なんでもいいので20個書き出します。
- いちごアイス
- 牛丼チェーン店の牛丼
- ウルトラマン
point次に、イメージ(中間アイデア)の欄に、イメージする言葉を書いていく
好物1つにつき、3つ以上の言葉をメモしていきます。
- いちごアイス→甘い、ピンク、冷たい
- 牛丼チェーン店の牛丼→早い、安い、旨い、つゆだく、紅しょうががセット
- ウルトラマン→強い、大きい、3分、シュワッチ、飛ぶ、光線、必殺技、変身、怪獣、銀色ベース
こんな具合に、思いつく言葉、キーワードを全部書きます。
point最後に、イメージ(中間アイデア)の欄に出てきた言葉と商品を結びつける
仮に、工作で車を作るとしましょうか。
- いちごアイス→甘い、ピンク、冷たい⇒ピンクの車、冷たい車
- 牛丼チェーン店の牛丼→早い、安い、旨い、つゆだく、紅しょうががセット⇒速い車、安い車、つゆだくな車(液体を運べる車など)、紅しょうががセットの車(赤いビラビラがついてるとか?)
- ウルトラマン→強い、大きい、3分、シュワッチ、飛ぶ、光線、必殺技、変身、怪獣、銀色ベース⇒大きい車、3分で止まる車、走るとシュワッチとしか言わない車、飛ぶ車、光線が出る車、必殺技を繰り出す車、変身する車、怪獣になる車、怪獣が乗る車、銀色ベースの車
たくさん車が出揃ったら、2つまたは3つ組み合わせてみます。
ピンクで3分で止まる車
液体を運べて光線が出る車
赤いビラビラがついてる銀色ベースの車 何だそれ(笑) ビラビラってなんだ?(笑)
たくさん出してその中から面白そうなものを選びます。
大人になると面白いだけじゃ選べなくもなります。
子供のうちは、面白いものに反応させてあげましょう。
まとめ
紹介した方法って、大げさな作業に見えますが、やってることは何かと何かを合体させてるだけです。アイデアとか発明って、この作業でいいものできたってだけのことです。
古くはハンバーグとパンとか、消しゴム付き鉛筆とか、最近では、時計と電話とか、テレビと電話とか。
何と何合体させようかなあって考えるのが、アイデアです。創意工夫です。
世の中には深く考えられる人がたくさんいます。スゴイなーって思う人たくさん出会います。
そういう人を見てて思うのは、考えるってやめちゃイカンのだなってことを思います。
考える力が、大人になって確実に武器になるということは自信を持って言えます。
頭が柔らかい内に練習させてあげましょう。
材料を合体させるという考えもありですね。
まとめてありますのでどうぞ。