土鍋があれば、簡単にご飯が炊けて、おこげもできて、さらにいいモノもできる一挙両得ならぬ一挙三得の手があります。なお、当たり前だけど、おかずは土鍋から出てきませんので、梅干しとか旬のお魚とか別でご用意くださいね。
土鍋でご飯 炊き方の簡単な方法
土鍋でご飯を簡単に炊く方法ですが、この方法で試してみてください。
昔からごはんの炊き方は「はじめチョロチョロ、中パッパ、赤子泣いても蓋とるな!」と言われますが、炊き上がるまで絶対にふたを開けないというのがポイントです。
炊飯用の土鍋でも100均の土鍋でもできます。土鍋が一つあれば、雑炊や鍋もできますから、何かと便利です。
米と水の量ですが、炊きあがりのごはんのやわらかさで違いますが、ザックリとした目安で、米と同量の水+大さじ3.5杯の水、炊飯器の計量カップなら1.2倍の水が目安です。
新米は気持ち水少なめ。古米は気持ち多め。
- 土鍋にお米を1合研いで、200ccの水をそそぎます。
- 30分ほど置いておきます。
- 水を捨てて、もう一度200ccの水を注ぐ。ふたをして、強火か中火で炊き、沸騰して鍋のふたから湯気が噴き出すまで待ちます。
- 湯気が出たら、すぐ弱火にして、そのまま10分程度。
- ふたの穴から蒸気が出なくなったら、火を止め、さらに約30分蒸らしたら、できあがり!
ね、案外、簡単でしょ。繰り返しになりますが、火にかけて炊きあがるまで、鶴の恩返しみたいに、絶対にふたを開けてはいけません! 途中でふたをあけると上手にできないからです。「やるなよ」っていうのが、フリだと思ってやってしまわないように注意しましょう。
土鍋でご飯の炊き方 無洗米って使える?
土鍋で無洗米のご飯を炊くのも普通にできます。無洗米のほうがいいっていう人は、きっと時間を短縮したい派かもしれないので、さっきの正味1時間10分もかからず、驚きの20分でできるやり方もあります。というわけで、無洗米のバージョンもいってみましょう。
無洗米のバージョン
- 土鍋にお米を入れ、それに200ccの水を注ぎます。
- 最初は蓋を開けたまま(すでに掟破り)、中火~強火で煮立たせ、沸騰したら火をとめ、沸騰を落ち着かせます。
- 収まったら、今度は弱火にして、静かに煮立つ感じになったら蓋をし(今度は掟守り)10分炊きます。
- 10分たったら火を止め、今度は蓋を開けずに10分ほど蒸らしてできあがり。
水に浸す手間を省いてるので、正味20分ほどでご飯ができます。
これだと、おいしいとまではいかないけど、「急いだ割りには許せる」の範囲に着地します。
蒸らしを30分にすると、よりおいしくいただけます。
固めが好きか柔らか目が好きかにもよりますが、無洗米の場合、大さじ1杯分くらい多めに水を入れたほうがいいです。
時間のある人は、炊き始める前に30分ほど水に浸す時間をとると、よりおいしくいただけます。
土鍋でご飯の炊き方 おこげの作り方
土鍋でご飯を炊いて、おこげを作る場合、普通のお米でも無洗米の場合でも、火を止めて蒸らしに入る直前、10秒ほど強火にしてから火をとめます。
この、ひと手間でできます。
チリチリというのはおこげの音なんで、お好みで加減してください。
なお、おこげが好きなのはいいのですが、おこげが土鍋の底にこびりついて、とりにくくなる困った事態になります。水かぬるま湯につけて放置するのは定番のやり方ですが、もっと一挙両得の方法があります。
おこげがこびりついた土鍋の底に適量のお湯を入れて、塩か醤油(できればだしの素も適量加え)か、あれば適量のめんつゆでも入れて、味をととのえ、たまごやネギを入れて10分ほど煮立てれば、おこげもとれて、おこげの匂いが香る一挙両得のおいしい雑炊になります。お餅も入れれば、消化にもいいかなりリッチな雑炊にもなります。受験生や夜食にもぴったし。
自分のお好みの炊き具合があるでしょうから、好みの状態になるまで、試行錯誤してみるのがベストです!
鉄板レシピを見つけましょう。
まとめ
お酒がイケる口の人は、待つ間、一杯やりながら、土鍋の音をつまみ代わりにするなんてのも、キャンプに来た気分で乙なもんでございます。ごはんを炊く純粋な方向から、不埒な方向へ行ってしまった責任は、当方には一切ありませんのでご注意を。ごはんと土鍋は、まさに割れ鍋にとじ蓋、相性ばっちりなんででございます。