秋になると、くっさい銀杏がポタポタ落ちてきます。くっさいんですが、美味しいんです。拾った銀杏はどうやって売ってる状態になるのでしょう?
我が家の方法ご紹介します。
銀杏を拾いたい
駅からの帰り道の街道沿い、街路樹のイチョウの木が並んでいます。
秋になって、秋雨が降って、風が強く吹くと銀杏の実が落ちてきます。
道路側に落ちた実は車に踏まれて、ペシャンコになったままクサイ臭いを放っています。
食べたら美味しいのになあ。
ってことで、我が家では臭いと戦うことにしています。
そもそも拾っていいのか
街道沿いに植えられたイチョウ並木から、落ちてきたものは拾った人のものです。
車に轢かれないように注意して、拾いましょう。
木に登って揺らして落とすのは、「窃盗罪」になります。
公園に落ちているものに関しては、所有者が存在する可能性があります。
管理人さんに確認してから拾いましょう。
拾うぞー
まず注意すべきは、臭いです。
素手で拾うと臭いが取れないです。
洋服に触れると臭いが付きます。
靴で踏んでしまうと、ずっと臭いが追いかけてきます。
誰かクサイなーと思っていると、自分の靴底だったりします。
point素手はやめたほうがいい
街道沿いの銀杏ハンターのおじさんやおばさんには、手袋する時間も勿体無いのか、なにか特殊なバリアが発生する仕組みなのかわからないですが、素手でホイホイ拾っているツワモノがいます。
あれは、特殊な素手の持ち主です。
ゴム手袋など装着することを強くオススメします。
銀杏の実は、強アルカリ性です。
臭いが取れなくなるだけでなく、手がかぶれてしまうことがあります。
今日は拾うぞ!
人の目は気にしないぞ!
えいえいおー!
という日の銀杏拾いは、ゴム手袋がいいです。
あの人、銀杏拾いに来たんだという一目瞭然のストロングスタイルで行く日は、ゴム手袋がいいです。
そうではない場合。
これは我が家の場合ですが、仕事帰りに見つけてしまうことがあります。
そんなときに限って、サイズがいい感じの銀杏が落ちています。
常にゴム手袋を持って歩ければいいのですが、それは難しいという場合、コンビニの袋を2枚を持ち歩きましょう。
1つを手袋代わりに、1つを収穫した銀杏入れにすると、目の前のチャンスを逃しません。
100円ショップで売っている、使い捨てのビニール手袋も便利です。
手袋の形だと、小技が効きます。
コンビニ袋より動きがスムーズです。
見つけると気になってしまうんですよー。
昨日結構拾ってるはずなのに、また拾ってしまうんですよ。
銀杏の味を知ってしまうと。
銀杏を拾い終わった後の処理方法
銀杏の食べられる部分は、種の部分です。
果肉の部分は取り除く必要があります。
- バケツ
- ゴム手袋
- 長靴
- ザル
- コンビニ袋(果肉外し用)適量
- コンビニ袋(果肉捨て用)適量
水に浸ける
我が家の場合、拾った銀杏はバケツに入れて、屋外においておきます。
屋内は危険です。
臭いが危険です。
そのバケツに水を入れ、実をふやかして柔らかくします。
3日ほどですかね。
ここで注意したいのは、この水が入ったバケツに、新たに拾ってきた実を追加投入する場合です。
タイムラグが発生するとかそんなカッコイイものではなく、追加投入の際に臭い水が跳ねて服や体に付かないように気をつけましょう。
やりはじめて2年くらい連続でやってしまったのですが、テンション下がります。
水を捨てる
水も臭いです。
近所迷惑、他人の迷惑にならないように捨てましょう。
我が家は庭の一角に、軽く穴を掘って捨てます。
その上に土をかけて埋めます。
ブヨブヨの果肉を取る
→コンビニ袋に、ブヨブヨの実を入れ、袋の上から長靴で踏みます。十分にふやけていると、この時点で結構キレイに、しかも簡単に種が分離します。 →この間に、バケツを軽く洗っておきます。 →コンビニ袋の中で果肉と種に分かれたら、種を取り出しバケツに入れます。 →種を取りきって果肉だけになったら、そのままコンビニ袋の口を閉じて捨てるようにします。
臭いので、さらにコンビニ袋を重ねて捨てましょう。
point 取った果肉は水を含んでいるので、大きい袋で一気にやってしまうと、重くて捨てるのが大変です。袋に入れて、持てる重さを考慮して、小分けにして作業するのをオススメします。
細かい果肉を取る
果肉から取り出した種の部分をキレイにします。
細かく残った果肉を取るために、バケツで水洗いします。
ザルで水を切る
たまにかき混ぜて水が落ちなくなるまで置いておきます。
天日で干す
新聞などを敷いて、天日で干します。
2~3日で白くなってきます。乾燥したら出来上がりです。
干してる間に、近所の猫も見に来ます。
銀杏の簡単な食べ方
熱して食べることになりますが、そのまま加熱すると破裂してしまいます。
銀杏の殻に亀裂、割れ目を入れておくことが必要になります。
東北地方で幼少時代を過ごしたのですが、我が父がやっていた方法が一番簡単です。
簡単ですが、できる環境とそうでない環境がありますし、衛生上どうだろかなど、あまりオススメできないものですが、簡単なのでご紹介だけしておきます。
殻に焦げ目が付いたら、ヤケドをしないように殻を割って食べます。
この食べ方が銀杏デビューでした(笑)
父ちゃんがおもむろにガリっと噛んで、石油ストーブにコロコローっと。
子供が絶対食いつくシチュエーションです。
真似してよくやっていました。
父ちゃんの銀杏が3個、自分のが3個、妹のが3個と、石油ストーブに並んでいました。
ヤケドに注意しなければいけないし、食べる効率は悪いしで、いいことなんかないんで、全然オススメできないのですが、印象には残っています。
「もういい?」
「もうちょいかな。」
「まだ焼けてなかったよー」
と、毎年石油ストーブに銀杏並べていました。
まあ、石油ストーブが無いとできないので。
高確率で軽くヤケドもしてしまうし、危ないですし、やめといたほうがいいです。
簡単ですが美味しく食べられない確率も高いのでね。
封筒レンジ
今、石油ストーブが無い我が家では、有名な封筒レンジ作戦です。
- トンカチやペンチなどで銀杏に亀裂、割れ目を入れる
- 封筒に入れる
- 封筒の口を3回折ってしっかり閉める
- 10粒で電子レンジ500ワットで1分を目安に加熱
- 取り出して塩で食べる
有名な方法です。動画も結構アップされていますね。
超簡単!銀杏を封筒に入れてチンするだけ。
加減が難しく、いくつか破裂してしまったりしますが、毎年大量に取ってくるので想定の範囲内です。
いろんな塩を試してみると楽しいです。
我が家では一時期、ピンクの塩が大ブームでした。
まとめ
銀杏拾い、美味しく食べるまでに手間がかかりますが、食べる段階までたどり着くと全部許せます。
臭いのも、めんどくさいのも、美味しいので全部チャラになります。
秋って感じがして、なかなかいいもんですよ。
「食欲の秋」の導火線です。