はちみつはそれだけでも優秀な健康食品ですが、色々なモノをはちみつに漬けこむ事で両方の食材の栄養素を上手く取り入れる事が出来ます。レモンのはちみつ漬けは有名ですが、自分で簡単に作れるのか、以前ニュースにもなっていた農薬の事も気にかかります。
レモンのはちみつ漬け 皮って食べれるの?
海外から輸入されているレモンには、ポストハーベストと呼ばれる方法で農薬が使われています。ポストハーベストとは収穫後という意味で、輸送中のカビの発生を抑える為に農薬を散布しています。主にイマザリル、OPP、TBZなどの農薬が使われており、発がん性や催奇形性があるといわれています。
しかし、ポストハーベスト農薬の残留実態は、各都道府県の食品衛生検査所が公開している情報では、問題になるような基準値を超えたモノはほとんど存在していません。ポストハーベスト農薬に限らず全ての農薬や食品添加物は食品衛生法に基づき管理され、残留基準値が決められています。この値は一日摂取許容量(一生涯毎日摂取しても健康に一切の影響を及ぼさない量)に基づいているので、安全性について十分な余裕を持った値です。この数値以下の摂取であれば健康に対する影響は無視できるほど小さくなるといわれています。
日本で店頭に並ぶ時には、これらの農薬は食品添加物として表示義務があるので、残留農薬が気になる場合は買う際に注意しましょう。
一応、農薬を落とす方法を知っておきましょう。
重曹を使って洗う
大きめのボールなどにレモンを入れ、重曹(食用のモノ)を大さじ2杯ほど入れ水を含ませたスポンジでこすります。スポンジは新しいモノを使いましょう。一通りこすったら水を張り1分ほど付けた後、流水で洗い流します。
農薬の塩素化合物が重曹(炭酸水素ナトリウム)のナトリウムにくっついて、塩化ナトリウムに変化することで農薬を除去する事が出来るといわれています。あまり長く漬けていると栄養素まで溶け出してしまうので注意が必要です。
塩、レモン果汁で洗う
ボールに水を張り塩を大さじ4杯、レモンを半分をしぼって混ぜます。その中に10分程レモンを漬けた後に、スポンジでこすります。
その他には野菜を洗う為の洗剤(ホタテのおくりものなど)を使用するのも良いかも知れません。
これらの方法でも完全に農薬を除去出来る訳では無いという説もあり、特に小さなお子様がいるとどうしても気になってしまいます。
ワタシには2歳の娘がいます。ワタシが自分で食べる分には残留農薬の事など特に気にしませんが、大人には大丈夫でも小さな子供にはどうなのか。多少心配もあるので娘も一緒に食べるモノは、可能であれば国産のモノを選んでいます。
ポストハーベスト農薬の事について調べてみると、なかなか極端な意見も見受けられました。最終的には自分で判断するしかないのかなというところです。
気になる場合は国内産のレモンを使用して作るのが無難でしょう。
完全無農薬の有機レモンもオーガニックスーパーなどが近場にあればそこで購入する事も出来ます。
輸入品、国産、有機栽培、無農薬栽培、レモンだけでなくどの野菜を使うにしても、農薬の他にもほこりや土などが付いているので1度洗ってから食べるのがおすすめです。
レモンのはちみつ漬け 作り方と保存方法
農薬が気になる、そもそもレモンの皮の味が嫌いで食べたくないんだよな、という場合は皮を剥いてしまっても作る事が可能です。
どちらの場合も保存しておく容器を煮沸消毒する必要があります。
煮沸消毒の方法
容器は密閉できる瓶などを用意しましょう。
煮沸消毒のやり方は沸騰したお湯につけるだけです。出来るだけ大きめの鍋、最低でも煮沸消毒したいモノが全部お湯の中に浸かる程度の大きさが必要です。お湯に浸からない部分があるとしっかり消毒する事が出来ませんし、小さい鍋だと沸騰したお湯が跳ねる事があり、火傷してしまう可能性があります。
ビンだけでなく、蓋の方も煮沸消毒しましょう。
お湯につける時間は、沸騰した状態で5分程で大丈夫です。
お湯から瓶を取り出す際はシリコン性の耐熱手袋が家庭にあれば、それを使いましょう。
無い場合は箸などを利用して上手い事取り出すか、ワタシの場合は面倒なのでざるにあけて取り出しています。
取り出した瓶をきれいな布巾や、キッチンペーパーの上に逆さまにして置いておきます。
そうしておくと、瓶の熱で自然に乾燥します。
瓶はしばらくかなり熱いので注意して下さい。
乾燥したら煮沸消毒は完了です。
容器の準備が出来たらレモンのはちみつ漬けの作り方です。
皮ごと作る方法
作り方は至って簡単です。レモンを3個ほど用意し、洗って水気を拭き取ったら、皮ごと5ミリ程度の厚さにスライスしていきます。
種がある場合は、爪楊枝や竹串などを使って取り除きましょう。
煮沸消毒した容器の中にレモンを入れます。
レモンが完全に浸かるまではちみつを入れます。レモンがはちみつからはみ出していると、その部分に雑菌が繁殖してしまう原因になってしまいます。
冷蔵庫で一晩寝かせます。
完成です。
1週間程漬けこむとはちみつの甘味がレモンにしっかり染み込みますが、次の日から食べ始めても構いません。
皮を剥いて作る方法
こちらも作り方は変わりません。皮を剥くか剥かないかの違いだけです。
包丁やピーラー(皮むき器)で皮を剥いていきましょう。
レモンの実と皮の間にある、白いふわふわの部分はレモン独特の苦みが出る部分です。
苦みが苦手な場合は出来るだけ取り除きましょう。
完成したモノは冷蔵庫で保存しましょう。
容器の煮沸消毒をしっかりとしていれば最大6か月程保存する事が可能です。
レモンのはちみつ漬け 食べ方いろいろ
そのまま食べてももちろん美味しいですが、レモンのはちみつ漬けを大さじ2杯ほどコップに入れ水やお湯で割るとレモネードに。
炭酸水で割ればレモンスカッシュ、紅茶に入れればレモンティーの完成です。
ワタシは焼酎をレモンのはちみつ漬けと炭酸水で割って飲んでいます。レモンのはちみつ漬けは強肝効果もあるのでおすすめです。
他には漬けたレモンをみじん切りにして、ヨーグルトやバニラアイスにかけて食べるのも美味しいです。
砂糖の代わりに料理に使うと、味に深みが加わります。
鶏肉の照り焼きなどに使うと、照りがきれいに出るのでおすすめです。
参考までに
check鶏肉のソテーの作り方(4人分)材料
- 鶏むね肉2枚
- ブロッコリー1/2株
- しめじ
- 片栗粉大さじ3
- ワインビネガーか酢1/2カップ
- レモンのはちみつ漬け(はちみつ)大さじ6
- バター大さじ4
- 塩、こしょう適宜
作り方
- まずは鶏肉を食べやすい大きさにカットします。
- ビニール袋にカットした鶏肉、片栗粉、塩、こしょうを入れ、鶏肉にまんべんなく付くように揉み込みます。
- 油をひいたフライパン(中火)で鶏肉を両面焼いていきます。焼き色が付いたら、ブロッコリーとしめじを投入。
- 野菜に軽く火が通ったら、ワインビネガーを投入。
- ワインビネガーが煮立って来たら、はちみつ、バターを投入。
- 塩、こしょうを加え、味を調えて完成です。
まとめ
農薬の事が気になるレモンですが、基本的には基準をクリアして人体に影響が無いモノでないと販売する事が出来ません。
自分が納得して、気持ちよく食べられるモノを選び楽しく食事をしましょう。