アーモンドミルクの栄養成分とカロリー アレルギーも気になる

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アーモンドミルクは、アメリカやヨーロッパでは牛乳の代わりとして飲まれる事も多く、ポピュラーな飲みモノです。
豊富な栄養素が含まれていて、作るのも簡単です。
ただし、すべての人にいいというものでもありません。
知っておくべきことはあります。

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アーモンドミルクの栄養成分って?

アーモンドミルクに含まれている栄養素にはこんなモノがあります。

不飽和脂肪酸(オレイン酸)

オリーブオイルなどにも含まれている、オレイン酸と呼ばれる不飽和脂肪酸の代表格がアーモンドミルクにも豊富に含まれています。

オレイン酸は簡単には酸化しにくい性質を持っている為、有害な過酸化脂質を作りにくく身体に有害な影響を与えにくい特徴があります。
酸化しにくい事によって発ガンや動脈硬化にともなう心筋梗塞・脳梗塞・高血圧・糖尿病など、生活習慣病の予防・改善に役立つといわれています。

またオレイン酸は腸で吸収されにくい為、他の腸内物を柔らかくして便秘の予防にも効果があります。


蛋白質

一部の特殊なものを除き、タンパク質は20種類のアミノ酸が結合して作られています。
体内で作ることができないアミノ酸は必須アミノ酸と呼ばれ、食品から摂取する必要があります。

人間の身体の約20%は蛋白質で出来ていて、蛋白質は生きていく上で必要不可欠な栄養素です。

アーモンドには良質の植物性タンパク質が豊富で、必須アミノ酸やその他のアミノ酸が含まれています。

バランス良くアミノ酸を摂取する事で、疲労回復や肝機能の向上、免疫力アップなどの効果があります。

身体を作るのに必要な蛋白質ですから、もちろん肌や髪の毛など美容の面でも効果を発揮します。


ビタミンE

アーモンドはビタミンEの宝庫です。
30g(小皿一杯程度)のアーモンドからは、厚生労働省が定める1日あたりの基準摂取量の75%を摂取することが出来ます。

ビタミンEには強い抗酸化作用がありアンチエイジング効果(老化防止効果)があります。

また抗酸化作用により、血液中の悪玉コレステロールの酸化を抑制し、血栓が出来るのを防いでくれます。

アーモンドにはビタミンEのほかにも、葉酸(ビタミンB9)、ナイアシン(ビタミンB3)、ビオチン(ビタミンB7)、ビタミンB6、ビタミンB2などが豊富に含まれています。


ミネラル

マグネシウムやカリウムなどのミネラルがアーモンドには豊富に含まれています。

マグネシウムやカリウムをバランス良く摂取する事で血液の循環を正常に保ち、血圧を下げる効果があります。

丈夫な骨の為にはカルシウムだけで無く、マグネシウムも必要です。理想的なバランスとしてはマグネシウムが1に対し、カルシウムが2~3が目安とされています。
マグネシウムを摂取する事で骨粗しょう症の予防にも効果があります。

またマグネシウムには神経の興奮を抑えて、神経の伝達を正常にするといった働きがあるので精神を安定させ、イライラしてしまうのを抑える効果があります。


食物繊維

食物繊維には、水溶性のモノと不溶性のモノがあります。

水溶性の食物繊維には血糖値の急激な上昇を抑える働きや腸の中の毒素や老廃物を吸収し、善玉菌を増やして腸内環境を正常にする効果があります。

不溶性の食物繊維には腸内で水分を吸収して膨らむことで腸壁を刺激し、腸の動きを活発にする作用があり、便秘に効果があります。また、有害物質を体の外に排出させる働きもあります。

アーモンドには水溶性の食物繊維と不溶性の食物繊維が1:5の割合で含まれています。


アーモンドミルクのカロリーは?

アーモンドミルクは牛乳や豆乳に比べカロリーが低く、100mlあたりのカロリーが牛乳だと66kcal、豆乳が45kcalに対しアーモンドミルクは15kcalと半分以下となっています。

市販されているアーモンドミルクでバナナやコーヒーなど味のついているモノや、砂糖を使っているモノはその分カロリーが増えてしまうので、カロリーが気になる場合は砂糖不使用のアーモンドミルクをそのまま飲むのがおすすめです。

アーモンドミルクに含まれる栄養素の中で特筆すべきは、ビタミンEの含有量の多さです。

アーモンドミルクの場合100mlあたり4.5mg程度のビタミンEが含まれており、成人女性の1日の摂取目標量が6mgといわれています。
コップ一杯程のアーモンドミルクでそのほとんどの量のビタミンEを摂取する事ができます。

その他の栄養素については、豊富に含まれているとはいえ他の食品で補う必要があります。

栄養が豊富だからといって、アーモンドミルクだけを飲んだり、過剰に摂取してしまう事は逆に体調不良を招く原因になってしまいます。

バランスの取れた食事を意識しながら1日にコップ1~2杯程度を目安に毎日続ける事が大事です。


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アーモンドミルクってアレルギー大丈夫?

牛乳には乳糖という成分が含まれていて、牛乳を飲んでお腹の調子が悪くなるというのはこの乳糖を上手く消化する事が出来ない為です。
日本人を含む東アジア系の約90%の方が牛乳に含まれている乳糖(ラクトース)不耐症であるといわれています。

アーモンドミルクにはこの乳糖が含まれていない為、それが原因でお腹の調子が悪くなる事はありません。

乳製品にアレルギーがある場合もアーモンドミルクはおすすめです。

アーモンドには代表的なアレルギー物質である、乳糖、大豆、グルテン(小麦)、カゼイン、ホエイ、コレステロールが含まれていません。

しかし、アレルギーは何が原因で起こるか解りません、どの食品でもアレルギーを起こす可能性があります。
アーモンドミルクを飲む場合は、ナッツアレルギーに注意が必要です。

乳幼児に牛乳の代わりに哺乳瓶でアーモンドミルクを飲ませるのは危険です。
アーモンドミルクでは赤ちゃんに必要な栄養を摂る事が出来ない為です。
極端な例ですがこの様な事例もあります。

「生後2か月半から11か月までアーモンド飲料とアーモンド粉末だけで育てられてた赤ちゃんが通常は見られない大腿骨の骨折などが起こったため受診し診察の結果、骨量の減少などから壊血病と診断されました。
ビタミンCを補充する治療の結果、3か月後には症状は改善し、歩けるようになりました。

研究班は「要約すると、この症例は生後1年以内のアーモンド飲料の不適切な飲用によって起こる新しい、深刻な問題として壊血病があることを示している」と述べています。」

MEDLEYより引用
アーモンドミルクで栄養不足に?赤ちゃんを襲った病気とは
https://medley.life/news/item/56a713d8a49c4d1b008b4570

またAmerican College of Nutrition(アメリカ栄養大学)の研究では、アーモンドミルクを飲む赤ちゃんに自己免疫甲状腺疾患が発生することがわかりました。

アーモンドミルクを飲ませるのは、1歳を過ぎた頃から他の食事と併せて飲ませるのが良いでしょう。

大人の場合でも甲状腺に病気がある場合はアーモンドミルクの摂取には注意が必要です。


まとめ

ナッツアレルギーや甲状腺疾患が無い場合、アーモンドミルクに含まれる栄養素は非常に魅力的です。
牛乳や豆乳にアレルギーがあったり、カロリーや脂質が気になるといった場合はアーモンドミルクを試してみましょう。
あくまでもバランスの取れた食事が大事ですが、アーモンドミルクはその一助になってくれます。

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