プールはたくさんのちびっ子で大賑わいです。これだけちびっ子多いと、いくら塩素高めでも菌をもらう可能性は上がります。だからといって、怖がってプールに行かないのは良くないです。恐れることは無いです。対処法わかっていればいいのです。泳げない、菌に弱い子にしないためにも、プールに行きたがっているなら連れて行ってあげましょう。
プール 感染症 目はやられます
プールで目をやられることは大人もあります。プールじゃなくても目はやられます。朝起きたら目やにで上下のまぶたくっついてるときあります。はやり目が家族全員ってこともあります。情報知っておきましょう。
流行性角結膜炎(はやり目)
病原体
アデノウィルス(8型、19型、37型etc.)
感染経路
飛沫感染、接触感染
潜伏期
2~14日
症状
角膜と結膜の炎症。まぶたの腫れ。目やに。流涙。
完治まで
2-3週間
治療
二次感染を予防する目的で点眼 ウィルスに対する抵抗力を高めるため、睡眠、栄養をとり体力をつけます。
point家族間でもタオルを分け、結膜炎の人もまわりの人も目をさわらない。こまめに手を洗う。ウイルスがついていそうなところをアルコールで拭くなど二次感染予防が必要です。急性出血性結膜炎
病原体
エンテロウィルス、コクサッキーウイルス
感染経路
飛沫感染、接触感染
潜伏期
1~3日
症状
急性の結膜炎。出血。まぶたの腫脹。流涙。目やに。
治療
流行性角結膜炎と一緒です。二次感染予防目的で点眼 ウィルスに対する抵抗力を高めるため、睡眠や栄養豊富な食事をとりましょう。
point流行性角結膜炎同様、家族とはタオルを分ける。目をさわらない。手を洗う。アルコール消毒などが大切です。プール 感染症 子供がかかりやすいのは?
免疫力が低い子供達が、ウィルスに感染するのは仕方ないことです。これも免疫力が上がっていく、大人になっていく過程です。じっくり見守って丈夫な子になってもらいましょう。
医師の診断を受けるのは当然ですが、どんなものがあるのか知っておきましょう。
咽頭結膜熱(プール熱)
病原体
アデノウィルス(主に3型)
感染経路
飛沫感染、接触感染
潜伏期
2~14日
症状
咽頭炎(のどの腫れと痛み、リンパ節の腫れ)
結膜炎(目の充血、痛み、目やに)
高熱(39-40°C、変動あり、4-5日間)
治療
安静と十分な睡眠で免疫力が落ちないようにします。水分補給を行います。
高熱でツライ時には解熱薬を使います。しかし、時間がたつと再び発熱します。
ノドの痛みには、うがいや鎮痛薬を使います。
眼脂や眼球結膜充血、眼のかゆみには点眼薬を使います。
point「プール熱」咽頭結膜熱は、プールに行ってない人も感染します。
アデノウィルスは、感染した人の喉、目、便の中に潜んでいます。咳や、目をこすった手で触ったり、トイレの後、手洗いをしなかったりすると、潜伏期5~7日後に症状が出始めます。
そのため、身の周りの消毒が大切です。
- 手洗い。アルコールや石鹸で指の間までしっかりと洗浄消毒します。
- うがい。ノドへの感染ですから、しっかりとうがいをしましょう。
- タオルや寝具などの共用は避けた方がよいでしょう。
- 子どもの場合は、おもちゃなど、触れるものへの消毒も可能ならしておいた方がよいでしょう。
手足口病
病原体
コクサッキーウィルス、エンテロウイルス
感染経路
飛沫感染、接触感染、経口(糞口)感染
潜伏期
3~6日
症状
手、足、臀部に痛みを伴う水泡。食欲低下。高熱はまれ。
治療
安静と十分な睡眠で免疫力が落ちないようにします。完治まで7~10日。必ず医師の診断を受けましょう。
point手足口病は大人も感染します。子供を看病していて感染することがほとんどです。
大人の場合、症状が軽いことが多かったのですが、重症化するケースが増えています。
ヘルパンギーナ
病原体
コクサッキーウィルス
感染経路
飛沫感染、接触感染、経口(糞口)感染
潜伏期
3~6日
症状
突然の高熱(39°C以上)。咽頭痛。口腔の奥に小水疱疹→破れて潰瘍に。不機嫌。食欲不振。
治療
特効薬はありません。解熱剤を使って熱を一時的に下げたり、水分補給を行い、脱水にならないように努めます。
腸管出血性大腸菌感染症(O157,O26,O111等)
病原体
腸管出血性大腸菌(ベロ毒素を産生)
感染経路
経口感染
潜伏期
10時間~6日
症状
激しい腹痛と下痢(水様便→血便)。発熱は多くの場合、37度台と軽度です。
治療
下痢に対して整腸剤を用いるなど対症療法が中心です。抗菌剤を使用することもあります。医師の診断を受けましょう。 水分補給・安静に努め、消化しやすい食事を心がけましょう。
伝染性膿痂疹(とびひ)
病原体
黄色ブドウ球菌
感染経路
接触感染
潜伏期間
1~数日
症状
1~2mmの水疱が1~2日後に指頭大に増大します。
治療
主に抗菌薬を使います。また、必要に応じてかゆみを抑える薬なども使われます。
日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会の見解
滲出液、水疱内容などで次々にうつる。プールの水ではうつらないが、触れることで症状を悪化させたり、ほかの人にうつす恐れがある。
→プールや水泳は治るまで禁止
伝染性軟属腫(みずいぼ)
病原体
ポックスウィルス
感染経路
接触感染
潜伏期
2週間以上?
症状
光沢のある1~10mmの丘疹。皮膚の中央部にくぼみ。
治療
自然治癒していくので特別な治療は必要ありません。しかしいぼの数が多かったり、範囲が広かったりすると治癒するのに時間を要するので適切な治療が必要になります。カップ状のピンセットなどで一つずつつまんで内容物を出す方法が一般的で、強い痛みを伴います。
日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会の見解
プールの水ではうつらないので、プールに入っても構わない。ただし、タオル、浮輪、ビート板などを介してうつることがあるので、これらの共用は避ける。プール後はシャワーで肌を洗う
アタマジラミ
病原体
アタマジラミ
感染経路
接触感染
症状
頭皮のかゆみ。
治療
アタマジラミの除去。スミスリンシャンプーなどがあります。
アレルギーなどで使えない場合もあるので、医師の診察を受けましょう。
日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会の見解
アタマジラミが感染しても、治療を始めればプールに入って構わない。タオル、ヘアブラシ、水泳帽などの貸し借りはやめる。
これらの症状が出たら、必ず医師の診察を受けましょう。
同じウィルスでも種類が多く、対処方法が変わったりします。
医師の指示通りに看病して、良化しない場合、別の医院を受診することも考えましょう。
プール 感染症 予防するには?
プールの運営側も、発症している人をプールに入れない対策はしていることと思います。それでも個人でできる予防対策はしておきましょう。
プールに入る前
シャワーで全身を洗い流す
プールから出たら
- シャワー
- うがい
- 手洗い
- 洗顔
- 洗眼
意外に重要なのは手洗いです。
普段の風邪対策といっしょで、石鹸できちんと洗いましょう。
プールから出て、服を着て眠くなって、手に菌が付いたまま目をこすってしまうという流れで結膜炎感染するのは鉄板のコースです。
まとめ
感染症は、場合によっては医師が保健所に報告しなければいけないものもあります。
突然新種のウィルスが出回ることも考えられます。
ウィルス業界では新種の情報が出たばかりかもしれません。
必ず医師の診断を受けましょう。