怒りを鎮めるってことを意識したのは、社会人デビューして数年経ってからでした。
それまでは、感情に素直に従うのがカッコイイって思っていました。
若い頃はいいんですよ。いいって事はないですけど、若気の至りという言葉もありますし。
怒りを鎮めるにはどうすればいいんだろ?
社会人デビューした当初、「怒り顔キャラ」でした。
仲良くなって第一印象を聞くと、
- なんか怖い
- いつも怒っている
- 近寄りがたい
こんな感じ。
確かに、学生時代から怒りが表に出てしまうタイプで、それを我慢してストレスを溜めるって、なんかカッコ悪いって思っていました。
多少ぶつかっても、表に出したほうがいい。
それが男だ!それがロックだ!それが表現者だ!なんて思っていました。
別に怒っている訳じゃない場合にも、
「なんか怒ってますか?」
なんて言われていました。
いつもニヤニヤしてるよりはいいかなって思っていたので、特にそれが原因で怒るということはありませんでした。
当時付き合ってくれていた皆様からすると、ホントにめんどくさいやつだったと今は思います。
めんどくさがらずにお付き合い頂きました皆様、心よりお礼申し上げます。
いつも理不尽に怒鳴りつける上司
社会人になって、自分でもチームを引っ張る立場になってきた辺りに、いつもと違う部署と仕事をすることになりました。
その部署の上司というのが、ずっと怒鳴っているキャラでした。
まあ、小さいことにいちいち大声で怒鳴っている人でした。
一緒に仕事をすることになったので、怒鳴り上司の部下の人たちともコミュニケーションが必要になります。
話を聞くと、
- 「何言っても無駄ですからね」
- 「勤務時間だけ我慢すればいいんで」
- 「駄々っ子ですよね」
- 「思い通りにいかないと面倒ですよ」
- 「はいはい、始まった始まったって感じです」
出るわ出るわって感じでした。
こんな目で見られたら、仕事しにくいんじゃないかなあと思いました。
上司ってこれでもいいのかなあって思いました。
その中である女性が、
- 「騒げばどうにかなるって思ってるように見えちゃいますよね」
- 「子供と一緒です」
- 「残念です」
という言葉が響きました。
というのと、
が、一緒に思えてきました。
怒るって小さいアピール?
怒鳴る上司とその部下たちの関係を見て、部下の方が人間ができているように見えてしまいました。
何が評価されてここまで出世したのかわからないですが、部下に恵まれているなって思いました。
ん?これが出世の理由か?なんて思いましたが、いい関係には見えませんでした。
部下のメンバーの寛大さが目について、上司が小さく見えてしまいました。
これは、「人の振り見て我が振り直せチャンス」が来たと思いました。
怒りを鎮める方法 試してみてること
時間を送るのがいいらしい
怒りは6秒で弱まるそうです。
スポーツ選手で認識している人も多いそうです。
野球でデッドボールを受けても、サッカーでファールを受けても、6秒経つと乱闘になる率が下がるそうです。
そして、6秒我慢して許した方が、圧倒的にその後の展開が有利なのだそうです。
前の打席でデッドボールを受けても、笑って許した顔を見せておくと、次の打席で打ちやすいボールが来るのだそうです。
薄々、時間が経つと怒りが鎮まることは体感していましたが、6秒って具体的に数字を出されると説得力上がります。
参考リンク
「怒りのピーク」は6秒、感情と上手に付き合う秘訣
テーマソング
頭の中で、あえて怒りが増幅するテーマソングを流します。
怒りを鎮める練習としてやりはじめたことがこれでした。
怒りが表に出るって、顔に出て、言葉に出て、態度に出ます。
最初は、顔に出るのはオッケーに設定しました。
徐々にコントロールできるようになろうと思いました。
↓
怒りが湧き上がる
↓
おそらく顔に怒りがにじみ出ている
↓
脳内テーマソングスタート
↓
テーマソングをBGMにしながら状況判断
↓
言葉に出てしまいそうになったらテーマソングを口ずさむ方向に持っていく
これが結構効果ありました。
顔に出るのは、もともと人相いい方でもないのでいいかなと。
夜コンビニに行く途中でしょっちゅう職質の声かけられるんで。
顔はいいかなと。
徐々にで。
先程の6秒ということで考えると、テーマソングのイントロ部分でクリアできます。
個人的にはドラムで始まる曲がオススメです。
スポーツの世界では
スポーツの世界でも、怒りをコントロールするための方法があります。
カウントバック
頭のなかで引き算を展開して、冷静になるための6秒を過ごす。
- 100から3ずつ引いていく
- 100から6ずつ引いていく
ストップシンキング
怒りの原因について考えることを止める。
- 考えない
- オッケー、これはストップ
- 終了
という方法が有名です。
どんな世界でも、怒りの感情はコントロールできた方が有利なことなんでしょう。
アスリートの世界も、ビジネスマンの世界でも、学校でも、会社でも。
怒りをコントロールするためにやっておく方法
鎮めた怒りを消化するために
思い出すだけで眠れないくらいの怒りって、社会に出るとあります。
真面目に仕事していればいるほど、そんな眠れない夜ってあると思います。
社会人デビューして10年位は、そんなに真面目じゃない人間でも1年に1回位眠れない夜がありました。
経験を積んでということもあると思うのですが、この方法でかなり怒りの登場回数が減りました。
point笑いのネタに持っていく
あれだけニヤニヤしているよりは怒っている方がいいと思っていた人間が、笑う方向を考えるようになりました。
笑うってカッコイイに変わったのです。
前章に登場の「いつも怒鳴っている上司」のおかげで気づきました。
- ピンチを笑い飛ばす
- ピンチに周囲にうまく笑顔を見せる
この行動のあとの場の雰囲気より、
- ピンチを笑い飛ばす
- ピンチに周囲にうまく笑顔を見せる
この方が、場が上に向かうことを勉強しました。
笑うことで、切り替わります。
もちろん、自分の中でも笑い飛ばせた怒りは小さくなっていきます。
このレベルを心の中でつぶやいて、無理やり笑い飛ばすことを考えているうちに、他の打開策だったり、アイデアだったりが思い浮かんで、元々なんで怒ってたんだっけ?って展開になることもあります。
笑う効果って偉大です。
コツとして、今回の怒りの原因になった出来事を、違うシーン、動物界、ドラマ、映画、漫画、アニメ、スポーツなどで例えます。
なんのシーンに寄せられるかなあ?って考えながら、どこが笑えるポイントを探ります。
時間が経過して落ち着いて、
「あれは腹立ったなあ」
って、笑いながら話す準備をするために、じっくり考えてみます。
プレゼンで結果が出なかったときには、
- 「あの審判、絶対なんぼかもらってたはず」
- 「そりゃあ、ライオンの吠えたときの声よりは、かわいいにゃんこの声を選ぶわ」
- 「あのムカつく顔、なんの漫画で見たんだっけな?」
自分の不甲斐なさが原因で怒りが湧き上がることもあります。
チームのミスを代表で上司に謝りに行って、戻ってきてチームのみんなに、
- 「オレの目は節穴だから、みんなしっかりしてね」
- 「散々偉そうなこと言ったけど、さっき歯にニラが挟まってたわ」
しっかり笑いにつなげておいて、怒りを楽しいエピソードとして話せるようにしておきます。
準備ができていれば、不思議なんですが、怒りのメーターが下がった状態で話せます。
怒りのメーターがちょっと動くくらいで話せます。
で、意外と大したことないことで怒ってたなあってこともあります。
時間が経つと気づきます。
怒りが登場しない体質にむけて
笑いが怒りを鎮める効果が高いと知ってから、普段から笑いでクッションを作ることをマイルールにしました。
腹が立つ立たない関係なく、なんでも一回笑える話にならないか考えるようになりました。
意識するようになって、怒りの登場回数が減りました。
つまらないダジャレを連発する年配の上司がいたら、温かい目で見てあげられるようになりました。
おそらく、ピンチで笑えるための準備をしながら働いているのだと思えるようになりました。
苦笑いだけはさせてもらっています。
ダジャレが上達することを願いつつ。
キャラ変更
怒りを表に出すことがカッコイイと思っていた人間がキャラ変更するのって、人によってはハードル高めな場合もあります。
- 「丸くなったなあ」
- 「とんがってたおまえが懐かしい」
- 「事なかれ主義に成り下がったな」
こんなセリフを浴びせてくる人っています。
勘違いカッコつけオヤジにありがちなセリフです。
何人かいましたねえー。
やな感じだったなあ。
怒りをコントロールできる人間になれば、こんなもんは余裕です。
ここで怒っていてはレベル0のままです。
ここでの意識の持ち方として、
キャラ変更のハードルが高いと感じていることがカッコ悪いって考えましょう。
成長だし、感情がコントロールできる大人になったんだから、変わって当然です。。
むしろ、長いこと生きてアラフォーアラフィフになってるのに、自分の感情もコントロールできない方が、無駄に時間を消費している気がします。
キャラが変わらないのは、成長できないことをポリシーだと言ってしまっている可能性が高いです。
キャラが変わることは、当然のことなので余裕です。
その席では、
- 「怒らなくなった訳じゃない」
- 「年取って、各方面に怒鳴ってると効果が薄くなるって知った」
- 「ここぞってところで使わないと、どんどん言葉の力が薄くなる」
- 「怒りを外に出す度に、どんどん効力が弱まっていく」
- 「怒りの効き目が弱い大人って、かっこわりいし」
- 「きっちり怒ってきたんなら、当然わかるよね?」
というような内容を言ったら、急におとなしくなりました。
若い頃なら怒りが爆発してもよさそうないじられ方ですが、おとなしくなったタイミングで、
といじっておきました。
もちろん、笑えるニュアンスで。
表に出すのは怒りじゃなく
キャラ変更が意識できたら、若い頃の自分が恥ずかしいと口に出してみましょう。
若い頃の自慢話をするオッサンは嫌われますが、なぜか若い頃の恥ずかしい話はウケが良いです。
怒りも含めた、感情のコントロールが甘かった時期の失敗談を、恥ずかしかったと口にすると、いろいろ楽です。
- 恥ずかしい失敗なんか、みんなやってる。
- みんながやってるってことは、風邪引くようなもん。
- 早めに免疫つけて、予防法を知ればいいだけの話。
- 恥ずかしい失敗しても、なんとかなる。
- 恥ずかしい失敗は、笑い話になる。
そして、他人の失敗を目の当たりにしても、怒りを表に出さずに、でっかく許すことにしましょう。
みんな失敗するんですから。
想像以上の大きめの失敗を見せつけられることもあります。
それくらいのはあるかもと想像できなかった自分への怒りを鎮めて、でっかく許してしまいましょう。
怒りを表に出す面倒なオッサンじゃなく、余裕余裕って笑っていられるオッサンになりたいものです。
まとめ
どんな年代の人も、どんな性別の人も、どんな人相の人も、怒っているより笑っている方がいいです。
若くても、年配でも、男性でも女性でも、職質される人相でも、笑っている方が絶対いいです。
怒りのコントロールって、若いうちは難しいのかもしれません。
「どうしてもできないです」という言葉は、アラサーアラフォーになるまで言わないでみてください。
できないって言ってしまったら、箸も持てなくなります。
人間は変わって当然の生き物です。なんかのタイミングで変わる日が来るかもしれません。
できない人ってステッカーを自分に貼るのは、じいさんばあさんになってからでいいです。
怒りをコントロールしてみるって挑戦は、ちょっとずつやってみて、できたらご褒美に美味しいもの食べましょう。
ゆっくりで大丈夫ですよ。