AEDの使い方の講習受けた人に手順とか聞いてみた

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AED、だいぶ普及してきた感じしますよね。
体育館にはもちろん、最近見たのはパチンコ屋さんにもありました。
全国で30万台超えてるみたいです。
高齢化社会で、使われる機会も増えてくるはずです。

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AEDの使い方の講習で習うことって?

そんなAED、こんな数字があります。

“NHKが行った世論調査では、AEDを使うことが「できない」と答えた人は53%”

出典AED 迷わず使う – NHK 特集まるごと

“その理由として、「使い方がわからない」が53%、「使うべき状態かどうかわからない」が22%だった”

出典AED 迷わず使う – NHK 特集まるごと

使い方がわからないという理由です。
この感覚、わかります。

さらにこんな数字。

“しかし、心肺停止状態で救急搬送された人に対する市民の使用率は3.7%(2012年)と低調”

出典AED設置10年、20万台で使用は3.7% : 科学 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

“しかも使用者の約半分は医療従事者だった”

出典“救命の新常識” – AEDは5分以内が勝負、「素人は使えない」は誤解 日経トレンディネット

AEDを使っていれば助かった命が1つ2つじゃないと思わせる数字です。

もう、高齢化社会でもありますし、人口減少の日本です。
使い方がわからないという理由で、助かる命を助けないで見てるだけというのはもうやめましょう

AEDの使い方の講習は、
check東京防災救急協会 救急事業本部から、講習内容や講習会場、講習日などを確認して申し込めます。
check東京以外の方は、「救命講習 お住まいの都道府県」で検索してみると見つかります。

実際に受けたことある人の話だと、AEDの使い方は簡単なのだそうです。

AEDの使い方の手順、どうだった?

手順の前に、まず誤解しないほうがいいことがあります。

  • 助けようとして助からなくても、助けようとした人には面倒なことにはならない
  • 自分に電気が流れるわけではない
  • 心臓が動いていたら、AEDは動かない仕組みになっているので、電気で心臓を止めてしまうことはない

話し聞くまではこんなこと思っていました。全部誤解でした。

講習会で学ぶことは、主に「心肺蘇生」「AEDによる除細動」です。

心肺蘇生
「心肺蘇生」とは、呼吸と心臓が停止もしくはこれに近い状態に陥った時に、呼吸と心臓の機能を補助するために「胸骨圧迫」と「人工呼吸」を行うことです。

方法は、
①手のひらを重ね、手の根元の部分で胸骨を圧迫します。
(1分間に100回の速さで30回圧迫します。)
※ポイントは十分な強さと、十分な速さで、絶え間なく圧迫する事です。

②顎を上にあげて気道を確保した状態で人工呼吸を行います。
傷病者の口を全て覆って呼吸が漏れないよう、約1秒をかけて静かに息を2回吹きこみます。

①と②の組み合わせを息を吹き返すまで行います。
体力を使いますので、救助者が複数いる時には交代でやります。
感染防止のため、人工呼吸用マスクがあります。
マスクタイプのもあるそうですが、講習でマウスピースを配布されるところもあります。
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AEDによる除細動
まずは、AEDとは「Automated External Defibrillator」の略で、高性能の心電図自動解析装置を内蔵した医療機器です。
心電図を解析して電気ショック(除細動)が必要不整脈を判断します。
「心肺停止」の原因となる、重症不整脈に対し、心臓に電気ショックを与え、心臓が本来持っているリズムに回復させるために行うものです。

操作は非常に簡単で、電源を入れると音声ガイダンスで操作方法を説明します。
また、除細動が不要な場合は通電されないしくみになっており、安全に使用できるように設計されています。

除細動の効果には時間の経過がかなり影響するので、できるだけ早く除細動を行う事が重要です。

心肺蘇生が5分以内に開始され、除細動までが10分以内に行われた場合の生存率は、3~4割と言われています。
一方、心肺蘇生が5分以上経ってから開始され、除細動までに10分以上経過した場合の生存率は0%と言われています。

自宅や職場の周り、通勤途中などどこにAEDが設置されているのか知っておくのも重要です。

具体的な除細動の行い方をみていきましょう。

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まず、「反応がなく、普段通りの呼吸がない傷病者」が対象となります。

手順1AEDの到着
  • 周囲に医療従事者がいる場合はその方に任せ、いない場合は自分でAEDを操作します
  • AEDは、救助者が使いやすい位置に置いてください
  • 救助者が複数いる場合は、救助者の一人が心肺蘇生を続けながら別の一人がAEDの操作を開始します
  • 自分ひとりの場合は、心肺蘇生を中断しAED操作を開始します
手順2電源を入れる
  • 電源ボタンを押す(カバーを開けると自動的に電源が入るものもあります。)
手順3音声メッセージ通りに行動する
  • 電源を入れると、使用方法の音声ガイダンスが流れます
  • ガイダンス通りに行動してください
手順4電極パッドを傷病者の胸に貼ります
  • 電極パッドが傷病者の肌に直接貼れるように衣服を開き、電極パッドに描かれた絵で位置を確認し貼ります(1枚は右の鎖骨の下側、もう1枚は左の脇の下から5cmぐらい下側です)
    • おおよそ6歳ぐらいまでは小児用の電極パッドを使用します
    • 小児用の電極パッドがAEDの中に入っていない場合は、やむを得ず成人用の電極パッドで代用します
    • AED本体に成人と小児の切り替えスイッチがあるものもあります
    • 何歳かわからない場合も成人用の電極パッドを使います
  • 複数の救助者がいる場合は、電極パッドを貼る間もできるだけ心肺蘇生を行います
手順5心電図解析
  • AEDが、除細動が必要かどうかを判断する解析が自動で始まります
  • 傷病者に誰も触れていないか確認してください
    • 心肺蘇生を行っている場合は直ちに中止してください
手順6除細動(電気ショック)を行います
  • 心電図の解析結果から電気ショックが必要な場合は、自動的に充電が開始され「ショックが必要です」と音声が流れます
  • 充電が終わり電気ショックの準備が完了すると、「ショックボタンを押してください」と音声指示があり、ショックボタンが点滅します
  • 救助者は、誰も傷病者に触れていないことを確認しボタンを押します。ショックが行われると傷病者にの体が動くことがあります
    • 電気ショックを行った時、傷病者に触れていると、感電の危険がありますので絶対に誰も触れていないことを確認して電気ショックを行ってください
    • 何らかの理由でショックボタンを押さなかった場合、電気ショックは自動的にキャンセルされます。その場合は音声ガイダンスの指示に従います
手順7除細動(電気ショック)を実施した後の対応
  • 電気ショックを行った後は、直ちに胸骨圧迫から心肺蘇生を再開します
  • AEDの音声ガイダンスに従って、胸骨圧迫30回、人工呼吸2回の心肺蘇生を行います
手順8心電図の自動解析
  • 心肺蘇生を再開して2分経過するごとに自動的に心電図の解析が始まります
  • 音声ガイダンス通りに心肺蘇生を中断し、「ショックが必要です」等の音声ガイダンスが流れた場合は、再度電気ショックを行います
  • 「ショックは不要です」等の音声ガイダンスの場合は心肺蘇生を再開します
    • 傷病者に何らかの応答や普段通りの呼吸が出現するか、救急隊に引き継ぐまでは心肺蘇生とAEDは繰り返します
    • 救急隊が到着するまで、AEDは電源を入れたままにし、電極パッドも貼ったままにしておきます
    • 何らかの応答や普段通りの呼吸が出現した場合は、呼吸が妨げられないよう体を横に向けて回復体位にします
    • 実施した電気ショックの回数等、救命処置の内容を到着した救急隊に伝えましょう

工程が複雑でいくつもありますが、AEDの電源を入れると音声で案内が流れるので、その指示に従えば大丈夫だと思います。
とにかく落ち着いて対応しましょう。協力者がいると少し安心ですが・・・

まとめ

今回は講習を受けた人の感想を、まとめとしたいと思います。

講習を受けてみて、人の命を助けるのって大変だし簡単な事ではないなって思いました。
講習では声を出して助けを呼んだり、胸骨圧迫は力を入れて頑張りました。
結構腕がしんどくて、次の日には筋肉痛になりました。

でもとっても良い経験になりました。
自分の家族や友人、もしかしたら自分がAEDを必要とする状態になるかもしれません。講習を受けていない家族や同僚にも説明して講習をうけるようにも勧めました。

家の近辺や通勤途上、会社周辺などAED設置場所の確認をし、毎日、頂いた「マウスピース」も携帯しています。

認定証の有効期限は3年間なんだそうです。
更新をして常に技能を身につけていたいと思います。

管理人も、近いうちに行って見る予定です。

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