高齢者の圧迫骨折 症状と治療と予防法

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知人の母上(78)が、背骨の圧迫骨折になってしまったそうです。高齢化社会になると増えてくるのかなぁなんて思いながら、自分の両親のことを考えてしまいました。高齢者の病気や怪我、そろそろ知っておくべき年代になったのかもしれません。

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高齢者の圧迫骨折 症状ってどんなの?

圧迫骨折の症状は、背中や腰に普段とは違う急激な痛みがあります。起き上がる時や寝返りなど、動く時に痛みがあります。安静にしているとあまり痛まないのが圧迫骨折の特徴です。

脊髄や神経根は脊髄の中にあるため、傷つく事は稀ですが、場合によっては麻痺を発症したり、感覚がなくなることがあります。それに伴い、足の筋力低下や、意図せずに失禁してしまうこともあります。

骨折が複数箇所で発生すると、身長が大きく縮んだり、背中が丸く変形し、真っすぐに立てなくなります。

時間が経つと激しい痛みが治まるため、診察を受けずにそのまま放置してしまう人も多いです。

脊椎圧迫骨折の疑いチェック項目

  • 腰や背中にいつもと違う痛みがある
  • 痛みが3日以上続いている
  • 起き上がる時に痛みが強くなる
  • 寝返りを打つときに痛みが強くなる
  • 前かがみになる時に痛みが強くなる
  • 歩いている時に痛みが強くなる
  • 安静にしていると痛みが軽くなる
  • 軽くトントンと背中を叩くと痛い

これらの項目がチェックされるようだと圧迫骨折の疑いがあります。
医師の診察を受けましょう。

痛みが腰に出ている場合、腰の部分だけレントゲン撮影をして骨折が見つからないことがあります。なるべく背中全体を撮影してもらうようにしましょう。疑わしい場合はMRIなどの検査をしましょう。


圧迫骨折の原因

骨粗しょう症が原因で起こります。

骨粗しょう症の高齢者は、

  • 重い物を持ち上げる
  • 尻もちをつく
  • くしゃみをする
などの、ちょっとした衝撃で骨がつぶれてしまいます。

また、日常の動作で骨折している場合があり、「いつの間にか骨折」と呼ばれることもあります。



point骨粗しょう症は、圧倒的に女性に多い病気です。
圧迫骨折も女性の割合が高いのですが、男性も少なくないです。
男女ともに年齢とともに骨は弱くなってしまいます。
65歳を過ぎたぐらいから注意が必要です。


高齢者の圧迫骨折 治療はどうするの?

骨折治療は基本的に「保存療法」です。
ギプスやコルセットで固定し、安静にして骨が癒合するのを待ちます。痛みがあれば鎮痛剤を使用します。

この方法を十分に取っても改善しない場合、手術を検討します。

以前は背中を切開し、金属の器具で固定する大掛かりな手術が一般的でした。
今は心身への負担が少ない手術もあり、選択肢が広がっています。


BKP治療

術後から痛みが軽減するうえに、切開の跡も目立たず、入院期間が短いという利点があります。全身麻酔を受けられる人なら、高齢者でも手術は可能です。保険も利用できるようになりました。その反面、術後2~3ヶ月は隣接椎体骨折が発生するリスクもあります。

説明がわかりやすい動画がありました。
BKP treatment



また手術で治療しても、他の骨がスカスカのままでは別の場所が骨折してしまいます。
骨粗しょう症の治療をする必要があります。
いまは圧迫骨折の抑制効果のある薬がいくつかあるので、投薬による治療もできます。


治療をしないとどうなるか

考えられることは以下の項目です。

  • 徐々に腰が曲がってきます。
  • 骨折の痛みは引いても、腰の曲がることによって、慢性的な疼痛が残り、日常生活に支障をきたす場合があります。
  • 放置した骨折箇所の骨が徐々に潰れて、神経の管である脊柱管を刺激し、麻痺が起こることもあります。
  • 高齢の場合、要介護や寝たきりになることがあります。

高齢者の急性腰痛の9割以上は脊椎圧迫骨折の疑いがあります。
検査を受けることで、骨の状態も調べられて、どの程度良くなるかもわかります。また、がんの転移、多発性骨髄腫、化膿性脊椎炎、解離性動脈瘤等も、急激な腰痛が伴います。これらを見逃さないためにも、しっかり検査することが重要です。

「もう歳だから、腰のひとつも痛くなるわい」
と放置せずに、必ず検査をしましょう。

寝たきりになってからでは、周囲に迷惑がかかります。


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高齢者の圧迫骨折 予防法教えて

骨の強度を高め、骨を強くすることが必要です。
一度弱くなった骨を、食事や運動だけで改善するのは難しいです。食事や運動での効果は、現状維持の為と考えていいです。

骨密度を高めるには、薬による治療が効果的です。

骨折予防という面で見ると、転倒を防ぐことも重要になってきます。
部屋のコードにつまずいたり、小さな段差につまずいたり、夜中トイレに行こうとして転んでしまったり、室内での転倒が多いのが高齢者です。

バランス能力の維持や、転倒しないための運動もおすすめです。

座位での転倒予防の自主トレーニング


身長をチェック

骨折の発見のためにも、年に1度は身長を計測しましょう。
身長を測ることで、

  • 背中や腰が曲がっている
  • 身長が1年に2センチ以上縮んでいる

ということが見つかり骨折の発見に繋がります。


まとめ

周りにいる人間から考えれば、寝たきりや要介護の可能性があるので、痛みを訴えられた時点で救急車を呼んでしまってもいいのかもしれません。放って置いていいことが1つもないので、無理してでも医師の診察を受けることをおすすめします。頑固なお年寄りには、介護が必要になったら1人の問題じゃなく、どこにどのような影響が出るのかを説明し、診察を受けてもらいましょう。
そして、65歳以下の人は牛乳を飲みましょう

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