デング熱 蚊に刺されないのが予防 卵が心配?なんて名前の蚊?

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蚊が奪う人の命は、年間72万5000人(WHO調べ)と言われています。日本でも69年ぶりにデング熱が発生しました。その年のデング熱の国内感染者は、162人になりました。世界では毎年1億人の患者が出ています。

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デング熱の蚊 予防するには?

デング熱の予防法は、蚊に刺されないようにするしかありません

有効なワクチンもないです。
特有の薬もないです。

そんな状況でできる予防法は、蚊に刺されないようにすること
蚊を発生させないようにすることです。


デング熱を知っておこう

デング熱は、デングウイルスに感染して発症する急性の熱性感染症です。
発熱、頭痛、筋肉痛や皮膚の発疹などが主な症状です。

熱帯や亜熱帯の流行地で感染した人が日本に入り、その人を刺した蚊が別の人を刺すことで、人から人へと感染します。

日本にデングウイルスが侵入する機会は増えてきています。国際空港がある地域だけじゃなく、海外観光客が増えることで、全国的に発生する可能性もあると考えられます。完全な水際防止は難しいのです。


蚊に刺されないために

  • 長袖、長ズボンの着用が基本です
  • 肌が出ているところには虫除けスプレーが効果的です
check虫除けスプレー、安全性の観点から子供には慎重な使用が必要です。使用上の注意書きをよく読んで使用しましょう。


蚊を発生させないために

家の周りにはいろんなところに小さな水たまりができます。
小さいから大丈夫ということはありません。小さな水たまりも作らないことが重要です。
ボウフラが蚊になるまで1週間かかります。
つまり、週に1度、水たまりチェックをするだけで、発生率は下げられます
近所迷惑にもなります。
週に1度チェックすることをオススメします。


デング熱の蚊の名前なんだっけ?

主たる媒介蚊は、ネッタイシマカとヒトスジシマカです。
注意すべきはヒトスジシマカです。

ネッタイシマカ

日本には常在していません。


ヒトスジシマカ

  • 小型で黒く、中胸背板の中央に1本の白い縦線があります
  • 日本のほとんどの地域(秋田県および岩手県以南)でみられる蚊です
  • 5月中旬~10月下旬頃まで生息し、昼間に好んで吸血します
  • 飛行距離は半径50m~100m程とされていますが、遮るものが無いところではもっと飛ぶことができます

発生場所

pointヒトスジシマカは小さな水たまりを好んで発生します。
放置された空き缶、入れ物、お墓参りの花立ての水など、水が溜まる場所は要注意です。

pointヒトスジシマカは日陰を好みます。

pointヒトスジシマカは低いヤブを好みます。
公園の植木が密集している場所などは、溜まり場です。

代々木公園、なんかわかりますね。


蚊はどうやって人を見つけて刺すの?

動物が呼吸して出す二酸化炭素を察知して、蚊は寄ってきます。
中でもヒトスジシマカは、人特有の臭いに反応することもわかってきているようです。
「スルカトン」など人特有の臭いを感じ取って、人を待ち伏せすることもあるそうです。

checkチクングニア熱という感染症の、チクングニアウイルスもヒトスジシマカが運びます。


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デング熱 蚊の卵って死滅しないの?

ヒトスジシマカの卵は強いです。

蚊は種類によって違いますが、

  • 卵の期間が2,3日
  • ボウフラになって1週間
  • サナギになって3日
  • 蚊になって1ヶ月程
というのが大体の蚊の一生です。

デングウイルスを媒介するヒトスジシマカは厄介です。

ヒトスジシマカの卵は、乾燥に耐えて長く生きています。
水面近くの側壁に産み付けられて、水が来て水面下に沈むようになると孵化して幼虫になります。水が来ない場合、そのまま残って乾燥に耐えて、子孫を絶やさないようにしています。
ヒトスジシマカの卵は越冬します。

水たまりを待つということです。
恐ろしい繁殖力です。

ただ、卵によってデング熱ウイルスが次世代に伝達したという報告はまだ無いです。


まとめ

デング熱は、今まであまり流行していない場所で、突然大流行します。
温暖化の影響で、蚊の生息地域が拡大して、感染区域も拡大しています。
今年は大丈夫とは言える年など無いのです。
ヒトスジシマカには注意しましょう。

蚊に刺されない対策

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