読書感想文って、得意不得意がはっきりするジャンルです。本来、どんな感想持ってもいいんです。先生にとやかく言われる筋合いはないです。ただ、評価はされますけどね。
良くも悪くも。
「読書感想文、なんて書き始めればいいかわかんねー!」と子供が言い出したら、助け舟出してあげましょう。
読書感想文 書き方のコツ
まず、読書感想文を書くという事を一旦忘れましょう。
読書感想文を書く意識があると、
- いいこと書かなくては
- 子供らしいこと書かなくては
- 褒められること書かなくては
まず、書き始めるために、読書感想文という文字を頭から消しましょう。
適当にダラダラ書き始めます。
ルールなく、いい加減に、楽しく、なんでも書いてしまいます。
本を読み進めながらが理想ですが、本を読み終わってからでも構いません。
とにかくなんでも書いてしまいます。
- 本に出てくる台詞にツッコミを入れる
- 登場人物にこんなことされたら、自分ならこういう仕返しする
- 登場人物、うちのクラスで言ったら、多分○○君に似てる
- この台詞、先生が同じこと言って、どん引きしたなー
なんでもいいのでとにかく書き始めます。
本を読み終わる頃には、ある程度パーツが揃います。
その出揃ったパーツの中で、
大人に怒られないパーツを抜き出します。
そのパーツを膨らませていきます。
基本、読書感想文は本当のことを書いてはいけない宿題です。にも関わらず、個性的な文章が評価される厄介な宿題です。
そんながんじがらめな状態で進めずにいるよりは、なんでもいいので書いてしまうほうがいいです。
たくさん書いて、あとで編集すればいいのです。
書く力と編集する力は違います
書く段階では、思った通り書いてしまうことで、編集材料が増えます。
材料がたくさんあると、考え方もたくさん出てきます。
編集段階では、
注意するべき点は、
- 誰かが傷つく(誹謗中傷)
- 乱暴なこと(暴力的表現、反社会的表現)
- エッチなこと(性的表現)
- ギャンブルを連想させる
- アルコール、たばこに関するネタ
このようなものが含まれないように気をつけましょう。
後半はもちろん大丈夫ですが、前半は勢いついて書いてしまうことあります。
子供らしさが消えてしまいます。気をつけましょう。
個性の出し方が難しいですが、大きく踏み外さなければ問題無いです。
読書感想文提出するより重要なこと
無理に読書感想文ごときに個性をだすことを考えるより、本来は大人になって自分の個性を活かすことの方が重要です。
point一度個性を書き出して、怒られない文章に寄せていくこのやり方をすることによって、
point大人になってから、社会と共存するための表現を学ぶという事ができます。
社会とうまくやっていくために、言っていいことと悪いことを勉強するのです。
読書感想文の宿題、これが本当の目的なのかもしれません。
宿題踏み倒すことばかり考えていたブロガーは、大人になってそんな感じがしています。
そう考えると、読書感想文は大人になるために重要な宿題です。
しっかり見守ってあげましょう。
読書感想文 コツ 小学校で褒められる作戦
小学生が書く読書感想文、評価が上がる書き方があります。
それは、「登場人物に話しかける」書き方をすることです。
大人は、子供が本に没頭し、中に入り込んでいる姿に子供らしさを感じます。
それを表現するのにドンピシャな方法が、「登場人物に話しかける」というものです。
- 「ネコを守ってくれてありがとう、みきちゃん」
- 「メロス、少し歩きなよ」
- 「雄二、また頑張れよ」
- 「どうして助けにいかないの?龍太郎くん!」
- 「陽子ちゃん、先になにか食べたほうがいいよ!」
なんでもいいです。
主人公や登場人物の行動に対して、「同じ目線で思わず話しかけてしまった」を演出するのです。
これをすることで、読書感想文を評価する大人、先生は、
「本の中に入り込んで、なんて純粋なんだ!」
と、子供らしさに花丸をつけてしまいます。
純粋だけでいいのに、「純粋ないい子」まで思ってもらえます。
子供の読書感想文、この部分上手に取り入れるように手助けしてあげましょう。
普段、どれだけイタズラで怒られていても、この作戦で「純粋ないい子」まで昇格できる可能性すらあります。
言い過ぎか…。
読書感想文 コツ 高校生なら
高校生の書く読書感想文は、ぼちぼちオリジナリティーを求められます。
当たり前な読書感想文は、つまらないという評価をされ始める年代です。
ビビることはないです。
人と違う、独自の表現が1つ入っているだけで評価が上がります。
まず、そのためにやってはいけないこと。
point検索エンジンを使って調べるこれをやってしまうと、オリジナリティーがなくなります。
不思議なもので、パソコンの画面上にもっともらしい事が並ぶと、どうしてもそちらに寄ってしまいます。
検索して見つかる事は他の人も見つけています。
下手をしたら、同じ本を読んだ人の感想が検索エンジンで出てきて、みんなそれを並べ替えただけという読書感想文が、クラス中に溢れてしまうこともあるかもしれません。
それより、先生が検索結果知ってる可能性もあります。
読書感想文に盛り込むオリジナル
検索エンジンに頼らないというのであれば、頼るものは自分の体験です。
本を読み進めていくうちに、
「あー、あのときの自分の体験とそっくりだ」
というものが見つかれば、そこを膨らませましょう。
本の内容から一旦離れて、自分の体験の詳細を思い出しメモにまとめます。
まとめ終わったら、そのメモと本の内容を上手にこじつけます。いやいや、結びつけます。
自分にそのような体験がない場合、
- 子供の頃に聞いた話
- 近所の友達に起こった出来事
- 兄弟に起こった出来事
自分の周りで起こった出来事は、まだ検索エンジンでは見つかっていません。
見つかる前に、自分のオリジナルとして文章にしてしまえばいいのです。
人間、生きているだけでオリジナルです。きっと、何かが起こってます。思い出せばいいだけです。
まとめ
読書感想文、学校の宿題としては、どんなものでも出しさえすれば問題ないはずです。
「こんな感想を持ちました」と、押し切ってしまえばいいです。
ただ、大人になるための表現を学ぶというか、社会との関わりのさじ加減を学ぶという面でみると、子供にはまじめに取り組ませたい課題です。学年が上がるほど重要な課題に思います。
大人に怒られないさじ加減を学ぶことで、社会に出て上手に自分の個性を出す方法が見つかるのです。
ま、学生の頃はこんなこと考えもしなかったですけどね。