お歳暮は、暮れにお世話になった人に対して感謝の気持ちを表す贈り物です。お世話になりっぱなしの人は大変です。お歳暮発送大会を開催しなければならなくなります。お世話になりっぱなしじゃなく、お世話することも必要なんだと思い知らされる風習です。
お歳暮 時期っていつからいつまで
元々関東と関西で違いがありましたが、12月初旬から20日頃着が一般的です。
そして、12月20日頃着がおすすめです。
以前は、お正月の準備前に、
関東
12月初旬から12月31日までに贈る
関西
12月13日から12月31日までに贈る
というルールとされていましたが、暮れの忙しい時期に届いても迷惑なことや、百貨店などのお歳暮商戦が前倒し傾向というのもあって、時期が早まっているのが現状です。
20日頃着がおすすめとしたのは、
送るものによっては、クリスマスパーティーに使えることがあるからです。
お歳暮という1年の終わりにお世話になった人に贈り物をするという日本らしい習慣に、クリスマスをくっつけてしまうのもどうかとは思います。
しかし、クリスマスというイベントが定着した今日、ホームパーティーという形式もかなり増えてきています。
準備する側でも、参加する側でも、ホームパーティーで使えるものを贈ってもらえると、嬉しく感じます。この商品だったら、クリスマス前に贈ってもらえていれば、助かったのになあってこともあります。
- このハムだったら、ホームパーティーでオードブルに使えた
- このビールだったら、ホームパーティーでみんなで飲めた
- このハムだったら、ホームパーティーに呼ばれたときの手土産にちょうど良かった
贈った側からすれば、使い回しされるのはイヤな感じという考えもあるかもしれません。
しかし、お歳暮を贈るほど大切な人の、楽しい時間に使って貰えるなら嬉しいという考え方もあります。
大体、立派なハム贈っても、贈った相手の方が一人で丸かじりして食べきるってことは無いです。だったら、相手の方がどう使ってもらおうと問題無いです。
贈られた方が、贈られた品物を使う機会が、年末年始だけではなく、クリスマスも入るという点を考えると、12月20日頃着がベストです。
checkもし、遅れてしまっても25日頃までならギリギリマナー違反にはなりません。ただし、それ以降の場合は、年明けに「お年賀」という形を取ったほうがよいとされています。お歳暮 あげる人って誰?
一般的には、
- 実家
- 義理の実家
- 職場の上司や同僚
- 取引先やお客様
- 仲人、媒酌人
- 恩師
まず、家の関係は、実家や兄弟と相談してみることをおすすめします。
意外とスッキリしているところもあれば、ややこしいところもあります。
「子供からお歳暮って気持ち悪いわ」という親御さんも見たことありますし、
「お歳暮に○○がいいねえ」などと、やんわりズドンとリクエストしてくるという親御さんも見たことあります。
周囲と相談してみるのが一番いいです。品物が重なることも防げます。
職場関係は会社の規定を確認しましょう。
結構ダメな会社増えているようです。
取引先に贈る場合も注意が必要です。相手の会社の規定も確認しましょう。
「気持ちですから、こっそり受け取ってください」
というのは絶対にやめましょう。
受け取り拒否されて戻ってきます。
会社の規定で禁止するということは、それなりの理由があるのです。
- お礼などの経費がかかる
- 賄賂と誤解される
- 贈答品による贔屓などが生じる
トラブルの元になりそうなことは廃止していくということでしょう。
贈答禁止の職種があります
国家公務員
国会議員、裁判官、裁判所職員、国会職員、自衛隊員、防衛省職員など
地方公務員
知事、市町村長、議員、県庁市役所職員、国公立学校の学長、校長、園長、教員(教師、幼稚園教諭、保育士、養護教諭、栄養士など)、警察職員、消防職員、国立病院の院長、医師、看護師など
checkお祭りの差し入れも寄付に該当してしまうレベルです。お歳暮もアウトです。
お歳暮 何を送ると喜ばれる?
ある程度保存のできるものが定番です。
- ビールセット
- ジュースセット
- コーヒーセット
- ハム
- お煎餅
- スイーツ
3000円~5000円くらいで、贈る相手に合わせた予算を組みましょう。
感謝の気持ちは金額ではないです。
金額で見てくるような相手には贈らないほうがいいです。
前述のクリスマスを意識した贈り物という視点で見ると、
- ビール、ワインなどのアルコール類
- ソフトドリンク類
- オードブルに使えそうなハム
- チーズ、バターなどの乳製品
- 酒のつまみセット
この辺がおすすめです。
今は、インターネット経由でお歳暮の手配ができます。
いろいろおすすめしておいて、こんなこと書くのもどうかと思いますが、
相手が本当に喜ぶものが、鮮度を保ったまま、指定した時間に届く時代になりました。
一度贈ったら、簡単にやめられないお歳暮です。
それほど大切な人への贈り物です。
定番にこだわるよりは、贈る人の個性と、贈りたい気持ちにこだわった方がいいです。
まとめ
毎年、苦手な食品が贈られてくるのはちょっと困ります。貰って困るものってやっぱりあります。そこだけ踏まなければ、気持ちは伝わります。
軽くリサーチして、クリスマスにも使えるかもという視点で考えると、選択肢が広がります。
喜ばれるお歳暮が定着しないと、お歳暮という風習が微妙になってきます。
日本経済のためにも、上手な贈り物しましょう。