子供の足の裏にイボ 痛いみたいだけど原因は? 病院行く?

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ashiura20160223

いつも見ている訳では無い子供の足の裏。ふとした拍子にイボの様なモノを見つけると、魚の目なのか、それとも別の出来物なのか、いつからあったのかも解らず心配になってしまいます。実はこういったイボの様なモノ、家庭で判断するのは難しいモノなのです。

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子供の足の裏にイボらしきもの発見 痛いみたい

皮膚の一番外側には角質層と呼ばれる硬い層があります。体重がかかる事などで圧迫される外界刺激から身体を保護しています。足の裏の皮膚が厚く硬いのは、歩いたり体重を支えたりと圧迫される刺激の機会が多いことに対して、皮膚が角質層を厚くする事で対応している為です。

何らかの理由で、一定部位に繰り返し異常な圧迫刺激が加わると、角質が厚く芯のようになり、真皮に向かって楔状(くさびじょう)に食い込んで行く場合があります。
楔というのは、三角形をした硬い木片や鉄片の事です。

こうして出来たのが、魚や鶏の眼のように見える魚の目です。圧迫や歩行などに伴って、楔状に食い込んだ角質の芯が神経を圧迫する事で痛みを生じます。

二等辺三角形の尖った部分が、どんどん肉に食い込んでいくイメージです。



子供が痛みを感じている場合は、魚の目やその他の原因で出来たイボが進行して神経を圧迫している事を示します。

子供は体重が軽い為、大人がなる様な一定部位に体重がかかる事が原因(歩き方や姿勢。革靴、ハイヒールを履いている為など)のタコや魚の目になる可能性は、限りなく低いとされています。

足の裏に出来るイボは特に足底疣贅(そくていゆうぜい)と呼ばれますが、皮膚の中にめり込んでいることが多いので、小さいモノでは魚の目と区別がつきにくい場合があります。特に子供の足の裏にはミルメシアと呼ばれる、魚の目とよく似た痛みの伴うイボができることがあります。

イボと一括りにしてしまいがちですがそれぞれの違いを知っておきましょう。


足底疣贅(そくていゆうぜい)

手足の指や顔にできるイボと同じモノですが、発生する箇所によって名前が異なっています。

ウイルス性のイボというのは皮膚にウイルスが感染するのですが、その種類は約150種類以上あるといわれています。

このウィルスの型によって感染しやすい場所や見た目が異なり、最も多いのが手足にできる尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)というタイプです。子供の手足に良く感染し、数が増えたりするため治療が必要です。

足の裏は皮膚が硬いため中に芯が入り込んでしまうと、何度も処置しなければ完治する事が出来ません。イボ自体は良性の腫瘍のため問題が無いのですが、一部で皮膚ガンの原因になるなど関連性も認められています。

ミルメシアもこの足底疣贅に分類されます。


タコ

同じ場所に圧力や摩擦が繰り返し加わることで、皮膚の表面の角質が厚くなったり、硬くなる事で出来ます。少し黄色い色をしていて、足の裏や指の関節部分など、骨の上にできることが多いようです。圧迫すると軽い痛みがあります。

柔道や空手、その他の部活などで同じ部分への刺激が続くと出来やすい傾向にあります。


魚の目

魚の目も出来る原因はタコと同じですが、中心に魚の目のような芯があるのが特徴です。タコの場合は、少しずつ盛り上がっていきますが、魚の目は皮膚の奥に細い芯が入り込んでいくので、歩くたびにトゲを踏んでいるような激しい痛みを感じます。魚の目は足の指やそのまわりにできることが多いと言われています。


子供の足の裏にイボらしきもの発見 原因は?

子供の足の裏のイボは、タコや魚の目では無く、ミルメシアの可能性が高いです。

ミルメシアは、足の裏だけではなく手のひらにも見られます。中心部分がへこみ表面がやや粗くなり隆起していきます。周囲は赤くなり体重の圧迫で痛みを伴います。多くは単発的に発生し、多発しても融合することはありません。

ミルメシアの意味は蟻塚という意味で、その形状が蟻塚のように盛り上がっていく事からこの名前が付けられました。

このミルメシアは、先述した足底疣贅のヒトパピローマウイルス1型というウイルスの一種です。

通常の生活や接触によって感染することは少なく、抵抗力が弱っている時などにプールに入ったり、怪我の傷口などで皮膚が柔らかくなった事がきっかけで感染し発生していると考えられています。

子供の足の裏や手のひらなどにできるイボは、ミルメシアと考えてほぼ間違いないと言われています。皮膚の弱い子供アトピーをもつ子供に比較的多く感染するようです。

特に10歳以下の子供で足の裏にイボが出来た場合、ほぼ確実にミルメシアであると言えます。


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子供の足の裏にイボらしきもの発見 病院行く?

ミルメシアの検査方法として、この菌は顕微鏡で見えるモノなので診察で確認してもらうことができます。この検査では患部の角質層を一部分切除しその組織を顕微鏡で調べます。

ミルメシアであった場合、市販されている魚の目用の軟膏などを使用すると悪化してしまう事もあります。またミルメシアはウィルスである為、適切な治療をしなかった場合どんどん数が増えていってしまう事もあります。患部を触った手で別な所を触ったりする事で移ってしまう為です。

10歳以下の子供の足の裏のイボは、90%がミルメシアだといわれています。ほぼミルメシアだという統計を考えれば、見つけた場合すぐさま病院での受診が必要だといえます。



治療法として、軟膏を塗る方法や液体窒素による凍結療法があります。

軟膏の治療は痛みをあまり伴いませんが、長期間にわたって塗布する必要があります。

凍結療法の場合は患部に液体窒素をしみこませた綿棒をあてることで患部を凍結させる方法です。この凍結療法も完治するまでに多少の時間がかかりますが、確実に治すことが可能です。
液体窒素での治療は凍結させた部分を切除する為、痛みがあるので小さな子供にはかなりの精神的な負担を強いる事になってしまいます。

またイボが小さくなってきたからといって、治療を途中でやめてしまうとウィルスが原因となっているので、そこからまた大きくなったり増えてしまったりします。
完治するまではしっかりと治療を続けましょう。


まとめ

なかなか発見しにくい足の裏などに出来たイボですが、早期に発見し治療に移った場合、治療期間、治療に伴う痛み共に大幅に削減する事が出来ます。イボの出来る原因が大人と子供では大きく違うという事を踏まえ、子供の足の裏にイボを見つけた場合にはすぐに病院で受診する事を強くおすすめします

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