娘がワキガかも知れない。親になったワタシ達は、ここまで生きてきた経験上どんなものなのか理解できます。
しかし、子供には適切な助力が無ければ心に傷が出来てしまう事も考えられます。
小学生の娘 ワキガかもしれない
子供のワキガが顕著になってくるのは二次性徴期の頃と言われています。
point 二次性徴期とは、おおざっぱにいうと、男の子だとヒゲや陰毛が生えてきたり、声変わりをしたり。女の子だと乳房が大きくなってきたり初潮をむかえるといった時期です。
ワキガの原因となる汗を出すアポクリン腺という汗腺は、身体つきが子供から大人へと変化していくこの時期に生成され、その働きも活発になる為、ワキガなのかなと気付くのはこの時期になります。
男女差や個人差はありますが、概ね9~11歳の頃に二次性徴期を迎えます。
早い子の場合だと女の子では8歳頃から二次性徴期が始まる事もあり、肥満気味であるとその時期が早くなる傾向にあります。
その子は1年生からクラスが一緒でしたが、やはり低学年のうちはワキガのにおいはしていなかった様に思います。
とは言うもの、ワタシは当時から現在までアレルギー性の慢性鼻炎であり、あまりにおいに敏感で無いのでそこまで気になった事がありません。
しかし多感になってくる年頃の小学生というのは残酷なモノで、「お前臭いんだよ」などの辛辣な言葉を投げかけられる姿をよく一緒に遊んでいたので何度も見かけました。
その子に臭いかなと聞かれたとき、当時のワタシにもっと言い方や伝えるべき事があっただろうと叱ってやりたくなるのですが、「オレ鼻悪いから解んないだよ」としか答えられなかったアホの小学生であったのが悔やまれます。
しかし、ワキガのにおいがするというのは、やはりいじめや仲間外れの原因になってしまう事は想像に難くありません。
ワキガは娘に遺伝するものなの?
ワキガは遺伝するモノなのかというより、原因のほぼ90%以上は遺伝です。
片親がワキガ体質の場合だと30~50%の確率で、両親ともワキガ体質の場合だと80%ほどの確率で子供に遺伝します。
日本では10から15人に1人がワキガ体質と言われており親がワキガ体質ではない場合でも、子供から見て祖父母がワキガ体質であった場合、その可能性は少ないと言われていますが隔世遺伝する場合もあります。
ですから、自分もしくは配偶者がワキガであった場合は、子供に遺伝するかもという準備は整えておいた方が良いでしょう。
稀に遺伝とは関係なくワキガが発症する場合もあります。
もしくは両親どちらかが、もしくは両方がワキガであったが症状が軽く、気付いていなかったという可能性もあります。
ワキガのにおいの原因になる汗の出るアポクリン腺は、ワキガでは無い人にも存在していますが、その数がとても少なかったり活動をほとんどしていない状態にあります。
遺伝と関係なく発症してしまう原因としては食生活などが考えられます。
肉中心の食生活であったり、バターや牛乳などを取り過ぎて動物性の油脂を取り過ぎているとアポクリン腺が活性化したり肥大化してワキガを発症する事があります。
また何らかのストレスが長く続いたり、ホルモンのバランスが崩れる事が原因で発症する可能性もあります。
ワキガを娘に伝える際に気をつけたいこと
ワキガである事を本人に伝えるのは、早ければ早いほど良いでしょう。
解った時点で伝えるのが1番適切なタイミングだと言えます。
症状の程度にもよりますが軽度であった場合、制汗剤を使用したり、汗ふきシートなどを使用して清潔に保つ事でワキガのにおいをかなり抑える事が出来ます。
こうした清潔に保つ習慣を早くから子供に身に着けてもらう為です。
また、伝えるのが遅くなってしまい思春期を迎えてから伝えた場合、なんで早く言ってくれなかったのか、今まで親にも臭いと思われてたのかなど、親への不信感や子供の傷心に繋がる可能性も充分あります。
子供に伝える場合、本人は気付いていない場合が多いと思われます。
先程も述べましたが原因はほぼ遺伝である為、ワキガである親が申し訳なく感じてしまう事もあるかも知れません。
しかし、遺伝というモノは両親の良い部分も受け継がれています。
まずは
- 病気では無い事
- 親がワキガであった場合自分も困ったり悩んだりした事
- 隔世遺伝などで親がワキガではない場合もその事で嫌いになったりしないという事
- おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんから大事なモノを受け継いだ愛されるべき存在だという事
- 子供を含め誰が悪いという事では無い事
その上で、汗をかきやすい体質である事、清潔にしていなくてはにおいがしてしまう事を伝え、清潔に保つ為の方法を教えましょう。
小学生のうちは親が一緒にチェックしてあげるのが良いでしょう。
アポクリン腺は身体が出来上がる20歳頃まで発達を続けます。
成長過程で症状が重度になる事も考えられます。
そうなった場合、ワキガのにおいを解決する為には手術が必要な可能性もあります。
今後どうしていくか、一緒に考えていくという姿勢をしっかり伝えましょう。
間違っても子供が一人で悩みを抱える様な状況になるのは避けるべきです。
まとめ
においに関して指摘されるのは、大人でも傷ついてしまうモノです。しかし伝えるのをためらっていると、さらに辛辣な言葉で子供が傷つけられる可能性もあります。一番身近で頼れる存在として、一緒に考えて行こうとしっかり伝え安心させてあげましょう。