職場にワキガ、腋臭症の人が居るという環境。体質なので仕方ない事ではあります。ただ、程度にもよりますが汗をかく季節になると一緒に働いているのが辛くなってしまう事もあります。
ワキガの職場の同僚がいます
職場にワキガの人が居る。
ワキガと呼ばれる事が多いこの症状は、医学的には腋臭症といわれる症状です。
これまでの人生の中で、腋臭症の人が身近にいたという体験をした人は、日本では少ない比率なはずです。
check日本人では10人に1人がワキガ体質といわれています。
check欧米では10人に7～10人がワキガ体質といわれています。
この為、欧米では腋臭症で悩んでいる人はほぼいません。
日本ではワキガ体質の人が少数派である事、また日本人が匂いを含む様々な清潔さを重んじる傾向にある事もあり、ワキガ体質の人は悩む事になります。
周りの人も不快に感じていたとしても人間関係などからなかなか言い難い部分であり、非常に悩ましい問題ですがそのまま放置してしまうと、仕事の上でも様々な影響を及ぼす可能性もあります。
ワタシの経験上、一番大きな問題になってしまったのはお客さんからのクレームです。
飲食店では致命的なクレームになってしまう事もあります。
症状としては軽度であったと思います。
臭わない日もあったので、ワタシとしてはそれほど気にせず一緒に働いていたのですが、ある日お客さんからクレームが入ります。
あの店員は臭いから違う人にオーダーを取りに来させるようにという内容でしたが、実際の言葉はもっと攻撃的なモノでした。
その時の店長もあまり頼りにならない人物で、お客さんの言葉通りにワキガのバイト仲間を叱りつけていました。
確かにモノを食べるという場では、不快な臭いがするのが耐えられないというクレームは理解出来ますし、当然だろうとも思います。
結局、ワキガだったバイト仲間は辞めてしまう事になります。
問題が起きる前にワタシがそのバイト仲間に注意を促す事が出来ていれば、また違った展開があったかも知れないと今でも心のささくれとして残る出来事でした。
恐らくどの様な職種であっても、接客業や営業職であれば特に、日本においてはお客さんに不愉快な思いをさせてしまう可能性のあるワキガ。
デスクワークや構内作業など、外部と接する事が少ない業務であっても、隣の仲間が我慢出来ずに辞めてしまうなどの問題が起こる可能性もあります。
そもそも、その様な不満があるけれど言えずにいるという状況は、ワキガの人にとっても、周りの人にとっても一緒に仕事をしていく為に良い環境とはとても言えないでしょう。
ワキガ 職場での対策
ワキガである相手にその事を伝えずに、周りの人たちの工夫で対処する場合、消臭剤などを利用する方法があります。
この方法は、もしワキガの相手が接客や営業など人と接する職務に付いている場合は、ワタシ個人の経験からすると消極的な解決法であると言えます。
しかし、波風立てずに穏便に解決しようという場合にはある程度効果的です。
重度のワキガの人と一緒に働く機会もありました。
その時はその人が年配の方であり定年退職まで残り数か月という状況だったので、ワタシはこの方法を選びました。
消臭剤を用意する方法はワキガの人と時間差で同じ空間を使う場合には有効的です。
例えば休憩室やロッカールームなどです。
時間が経てば消臭剤が効果を発揮してくれるので、ワタシ個人の意見ですがそれほど不快に感じる事はありませんでした。
しかし、デスクワークなどで常に隣で作業を行っている場合は、この方法では解決出来ないと思います。
事実、同じ時間に休憩している時は消臭剤はその役目を成しません。
コーヒーの香りが良いとの情報を入手して、あくまで灰皿の消臭を装ってコーヒーの出し殻を試した事もありますが、やはり同じ空間に居ると不快に感じてしまいます。
強い匂いで誤魔化すのは逆効果だと私個人は感じました。
余計に具合が悪くなってしまったので。
そうなるとやはり物理的に距離を置くしか方法が無くなってしまいます。
こんな事を言っている自分が、ひどい人間の様に感じて落ち込んでしまう事もありました。
しかしワキガが体質である様に、その臭いを不快に感じてしまうのもまた生理現象です。
この問題に関しては、誰が悪いという事は無いという結論に達しました。
ではお互いが気持ち良く仕事をしていく為にはどうすれば良いのか？
ワキガ 職場で指摘する場合の伝え方
やはり本人に伝え、気を付けてもらう事が一番です。
多くの場合、清潔に保っていればそこまで臭いがきつくなる事はありません。
制汗剤や、汗ふきシートを使ったり、汗をかいた場合は下着を着替えるなどを小まめに行う事でかなり臭いを抑える事が出来ます。
臭いがきついなどと指摘されるとどうしたって悲しい気持ちになってしまいます。
ワタシも2歳になる娘に「お父さん臭いよ、ジャブン（お風呂の事）しなさい」と言われると泣きたくなりますから。
どう上手く人間関係を壊さずに伝えるか。
いろいろ調べてみた所、上司に伝えてもらうのが一番無難な様です。
ただ上司の人も出来れば避けたい役回りでしょうから、周り全体でフォローしましょう。
勧める制汗剤をみんなで調べてみたり（ワキガ体質の多い欧米で使われている制汗剤は高い効果を発揮するようです）、上司に伝えてもらった後に、ワタシも少しワキガ体質でこんなの使ってるんだよ、あなたも使ってみたら的な小芝居をする必要もあるかも知れません。
仲の良い同僚であるなら、最近は保険適用の手術もあると伝えるのも良いでしょう。
手術は無理強い出来ませんが…
本人に伝えるのはハードルが高く感じますが、ワタシが調べてみた所、概ねその後は良好な関係を築けているという話が多くありました。
あなたの事は職場の仲間として大事だと思っている、尊重しているのだという事をはっきりと伝えましょう。
その上で、どうしても臭いを不快に感じてしまうので協力してほしいと伝えましょう。
大事なのは伝え方です。
まとめ
どうしても伝える事が難しい臭いの問題。周りの人が注意する事で、本人も気が楽になる事もある様です。
不満を溜め込まず、伝える事で良好な関係を築き気持ちよく仕事をしていきましょう。