赤ちゃんのうんちは、赤ちゃんの健康を計る為の重要なバロメーターです。
エェッッ!これ何?大丈夫なの?と思う様な色味のうんちをする事もあり、親としてはとても心配になる事もあります。
本当に注意が必要なうんちはどの様な状態なのか。
赤ちゃんの便秘 うんちの色、これ大丈夫?
まずは、うんちの色について。
赤ちゃんが産まれて初めてするうんちは胎便と呼ばれ、黒に近い緑色をしています。わかめとか昆布とか、そういう色に近い感じです。
ワタシがそれを見た時は、まだ母子共に入院中だったので、看護婦さんに説明してもらう事が出来ました。
おそらく赤ちゃんが産まれてから、1~2日は入院している事が多いと思うのであまり心配は必要ないかも知れませんが、予備知識が無い状態であのうんちの色を見ると、かなりビックリしますが大丈夫です。
母乳を飲み出し、何日かすると見慣れたうんちの色になります。
その後、家に戻ってから赤ちゃんの体調に異常が起きている可能性があるのはこんな色のうんちです。
赤色のうんち
産まれたばかりの赤ちゃんのうんちは、黄色や緑色がベースになります。
所々に赤い色が混じる場合は便秘により、肛門付近から出血している事が考えられますが、継続性が無ければそこまで心配する必要はありません。
しかし、うんち全体が赤い色をしていた場合(真っ赤では無く全体がピンクやオレンジに近い色)は、すぐに病院へ行きましょう。
O-157などの病原性大腸菌やサルモネラ菌など、細菌に感染して腸炎を引き起こしている可能性があります。
他にも腸の一部が腸の中にもぐり込んでしまう腸重積症という病気の可能性もあり、この場合安静にしていても症状は改善され無いので、すぐに病院で診察を受けて下さい。
黒いうんち
一番初めのうんちは黒に近いと先程説明しましたが、その後普通の黄色や緑に近い色のうんちが出るようになった後で、黒に近い色のうんちが出た場合は注意が必要です。
腸や肛門で出血がある場合はうんちが赤に近い色になりますが、黒くなる場合はそれよりも手前の胃や十二支腸で出血している事が考えられます。
胃酸に反応する事でうんちの色が黒くなります。
消化管に異常が起きている可能性があるので、この場合もすぐに病院で診察を受けましょう。
白いうんち
うんちの色素が薄く黄色がかった白っぽいうんちをする事もあります。この場合は健康なうんちと変わりありませんが、似たような白っぽい、クリーム色の様なうんちで酸っぱい臭いがする場合は注意が必要です。
ロタウィルスなどのウィルスに感染している可能性があります。
灰色のうんち
灰色のうんちが出る場合は、赤ちゃんに先天性の病気がある可能性が考えられます。
肝臓から腸に胆汁を送る官が塞がっていたり、初めからその官が無い事もあります。
生後2か月までに発見し治療を開始する必要があるので、灰色のうんちが続く場合は直ぐに病院で診察を受けましょう。
注意すべきうんちの色ですが、離乳食を始めるとかなりダイレクトに食べたモノの色の影響を受けます。
例えばワタシの娘はニンジンが好きのなので、よく食べさせていました。
そうするとやはりオレンジ色っぽいうんちがでます。
なんかうんちの色が変じゃないかこれ、と嫁と2人で焦った事もあります。
母乳だけを飲んでいる場合に、うんちの色が上記した色になっている時はすぐに異常があるなと考えた方が良いですが、離乳食を始めた後はその日なにを食べさせたか落ち着いて思い出してみましょう。
うんちの色に異常を感じて病院に行く場合は、すぐに診察が受けられる時間ならオムツごとビニール袋などで密閉して一緒に見てもらうか、スマートフォンや携帯で写真を撮影して先生に診てもらうと状況がスムーズに説明出来ます。
赤ちゃんの便秘 うんちが固い原因
離乳食を始めると、それまでの黄色や緑色のうんちから段々と茶色のうんちになっていきます。うんちの臭いもやはり一丁前になってくるのでかなり臭いです(笑)
この頃になると、
「あれ便秘になってるかなぁ?」
と心配になる事が増えてきます。
今まで、母乳やミルクといった主に水分から取っていた栄養を、固形物から取る様になるので当然うんちも固くなります。
離乳食は消化が良いモノを与える事が多いので、うんちの元になる食べ物のカスが少ないのでうんちになって出て来るまでに時間が掛かるという事も考えられます。
2日出なかったから、3日出なかったら便秘という訳では無く赤ちゃんそれぞれにうんちの出るペースがあるので、
- いつものペースで出ているか
- うんちがいつもよりも固くないか
- 出血した跡が無いか
- うんちをする時に痛がって泣いたりしていないか
いつも通り出ている様ならそこまで心配しなくても大丈夫です。
離乳食を始めた後は、意識して白湯や麦茶をこまめに飲ませる様にして、水分が足りない事が原因でうんちが固くなってしまうのを防ぐように気を付けましょう。
赤ちゃん用のオリゴ糖を、白湯や麦茶に混ぜて与えるのも便秘には効果的です。
赤ちゃんの便秘 うんちの出し方
赤ちゃんがいつものペースでうんちを出せなかったり、お腹が張っていたり、いつもよりもグズって泣く事が多くなったりしている時は、便秘なってしまっているかも知れません。
娘が初めて便秘になってしまったのは、ワタシの実家へ連れて行った時の事でした。飛行機に乗ったりなど初めてづくしだったので、そういう環境の変化も影響したのでは無いかなと今では思います。
娘はうんちをしようといきんでいるのですが、なかなか出せずにギャン泣き状態です。
たまたまその日はワタシの父親しか家におらず、ワタシも嫁も父親も全員どうして良いモノか解らず、ただ心配であたふたするばかり。
解らない時は病院だという事で、近所の小児科へ連れて行き、浣腸をしてもらいうんちを出してもらいました。
そこで初めて、赤ちゃん用の浣腸薬が市販されている事や、綿棒を使い赤ちゃんのおケツの穴を刺激してうんちを出すお手伝いをしてあげる方法(綿棒浣腸と呼ばれています)がある事を知りました。
綿棒浣腸の詳しいやり方はこちらの記事をどうぞ
浣腸薬は使い過ぎると癖になってしまう事もある様で、少し心配なのでワタシは綿棒浣腸をおすすめします。
どうしても出ない時はやはり病院で診察してもらう方が良いでしょう。
もしかするとただの便秘では無い可能性もあるのでちゃんと診察してもらった方が安心です。
まとめ
赤ちゃんの体調を知るには、うんちの色だけで無く、食欲はあるか、熱が無いか、いつもと違う泣き方をしていないかなども判断材料になります。
いつもと様子が違うな、何かおかしいなと感じた場合は迷わず病院で診察してもらいましょう。