一人暮らしをしている時期に、空き巣がやってきました。男の貧乏一人暮らしから何を盗ろうっていうんだかなあ。
貴重な体験だったので、いろいろ書いておきます。
一人暮らしの部屋に空き巣 怖いもんです
金曜の夜でした。
仕事が終わって、いつものように無駄に寄り道して家に帰りました。
その日はお酒を飲まずに。
前日夜に干しておいた洗濯物を取り込もうとして気が付きました。
え~~~~
テレビで観たことあるやつです。
当時の部屋は、一階の道路に面した部屋でした。
一階は狙われやすいという話は聞いていました。
部屋選びの際にも、周囲の助言がありました。
さらに、東京都内で空き巣被害が多いベスト3に入る区に住んでいたもので、ない話じゃないだろうなと。
寝ているところに入ってきても戦えばいいかなんて考えで、一階の部屋を借りたのですが、
実際にこのビジュアルを目の当たりにすると、ちょっと背筋に違和感を感じます。
ただ、空き巣は部屋に入っていない感じでした。
入ろうとして、何らかの事情で入っていない感じでした。
こんなときは下手にいろいろさわる前に、まずは警察に連絡だろうなと、冷静に電話をしました。
警察の方に名前、住所、状況などの情報をお伝えして、「ケガとかされていないですか?」とか、お気遣い頂いているうちに、警察の方が登場です。
警察の方が部屋に入って、
「結構荒らされてますね」
と、言われたのですが、
「いえ、ち、散らかってるだけです。」
と返しました。
男の一人暮らし、散らかってるのがデフォルトです。
警察の方は、盗られた物がないかチェックしてくださいと言われました。
- 現金
- キャッシュカード
- クレジットカード
- 貴金属
- 通帳
- 印鑑
- ゲーム機
- ノートパソコン
言われたものをチェックしている間に、
「ゲーム機とノートパソコン盗まれるのは結構多いので、大丈夫ですか?」
と言われました。
この2つは売りに行って現金化しても足がつきにくいようで、空き巣業界では人気商品らしいです。
そのうちに現場を眺めていた警察の方は言いました。
「中には入られていないようですね。」
まあ、入ってない感じはしていました。
男の一人暮らし、掃除は週に1回のつもりでいても、2週で1回になったりもします。
忙しくなると月に1回になったりします。
調子がいいと季節で1回なんてこともあります。
忙しかったんでしょうね。当時は。
床にうっすらホコリの層が出来上がっていましてね。
なかなかの層ですよ。
そこに足跡らしきものがなかったので、侵入はされていないなと思っていました。
鑑識さんが指紋をとるときの粉みたいなのが、天然のホコリで出来上がっていましたのでね。
実際に無くなっているものもなく、未遂で終わったようでした。
「散らかっている部屋は、何かを盗られていることに気づくのが遅れることがありますので、注意が必要です。」
と、ごもっともな忠告を頂きました。
子供の頃からおふくろに言われていたことを、大人になって警察の方にやんわり言われてしまいました。
「何かあったら、すぐにご連絡ください」
ということで、ピーポくんがいる名刺を頂きました。
犯人は犯行現場に戻るんじゃないかって、ちょっと不安だったのですが、この名刺があるだけで安心して眠れました。
一人暮らしを狙う空き巣 一階のリスク
一人暮らしの人は日中、部屋に誰もいない時間が発生します。
一人ですから。
当然狙われます。
最近の空き巣は、上の階も狙うことも多いようです。
- ブロック塀
- プレハブ物置
- 電柱
- 雨樋
- 隣の家の屋根
- 屋上
なんでも使って侵入してくるようです。
とはいうものの、一階のリスクは高いです。
理由は下見をしやすいからです。
ほとんどの空き巣が、下見をしてから犯行に及ぶとのことです。
道路を歩いているだけでも、一階の部屋の様子は伺えます。
住宅街を歩き回っても不自然じゃないように、営業マンのフリをして、スーツを着て下見をすることが多いそうです。
今日こそ掃除しないとなーなんて、窓を全開にして、散らかった部屋が見えるような時間帯があって、
「やっぱり今日はやーめた」
なんて日に下見されていたら、高確率でロックオンなはずです。
えー、考えてみると当時はそんな日がしょっちゅうありました。昼まで寝てて、散らかったまま窓開けて昼ごはんなんて、よくありました。
今考えると、「空き巣さん、いらっしゃい」のコーナーです。
この光景が、一階だと住宅街を徘徊しているだけでチェックできます。
部屋が散らかっているのか、人がいるのか、一階のほうがチェックしやすいはずです。
checkその日は我が家に空き巣がやってきた日は、前日の夜から洗濯物を干しっぱなしにしていました。
その洗濯物の中に、めったに洗わないシーツがありました。
物干し竿にシーツでカーテンが出来上がっている干し方でした。
ちょうどシーツのカーテンの陰に隠れて、ガラスにひびを入れることができたはずです。
死角を作る形になっていました。
空き巣からしたら、絶好のチャンス到来だったはずです。
それが、ガラスの音なのか、たまたま近所のおばちゃんが通りかかったのか、未遂で終わったのはラッキーでした。
空き巣のラッキーより、ちょっとこっちのラッキーが上回っていました。
一人暮らしを狙う空き巣 防犯対策はやるべきです
空き巣が怖いからといって、一人暮らしをしないというのももったいない話です。
チャンスを狭めることになることもあるでしょうし、自立心が育たないということにも繋がります。
一人暮らしをする際には、しっかり防犯対策をしておきましょう。
警察の方が教えてくれたことは、
何も盗れないこともあるので、儲からない。
儲からないので、下見の段階で、リスクが最小限で侵入できる家をきっちり探し出す。
簡単に入れる家に簡単に入って、短時間で帰ってくるという感覚でやれるのが理想。
ということは、簡単に入れない、ちょっと面倒な家には入らない。
なんか対策しているなって思わせるだけで、別の家をターゲットにする。
家はたくさんあるので、何も面倒な可能性がチラつくところには入らない。
とのことでした。
なるほどと思いました。
金銀財宝、世界中のお宝を狙うルパン三世なら、緻密な計画を立てて意地でも侵入するはずですが、男の一人暮らしの散らかった部屋に入ったところで、財宝があるはずもなく。
ゲーム機でもあればラッキーってスタンスに、無理に侵入は考えにくいです。
最初、場を和ますためのジョークかと思ったのですが、
point防犯対策済
という紙を外から見えるように貼っておくだけで、かなり効果があると言っていました。
その紙が見えるだけで、
- 何もしていない人がそんな紙を貼っておくはずがない
- 空き巣の先客がいて、対策されてるっぽい
という感覚になって、侵入を諦めるそうです。
その紙が挑戦状だと受け取られて、入ってくるんじゃないかなって思ったのですが、冷静に考えるとそんなリスクを背負ってまで侵入するのは、獲物が金銀財宝の場合です。
千円札数枚とゲーム機レベルでは、そんなことはしないのだそうです。
なるほど。説得力ありました。
良くないのは、何も対策していないことと、対策していないっぽく見えることです。
やれる対策はやっておきましょう。
鍵変更
賃貸物件の場合、建物の古さにもよりますが、ピッキングやサムターン回しで簡単に開いてしまう鍵というところもあります。
不動産屋に話をして、安全な鍵に交換してもらえるようならお願いしましょう。
やって貰えない場合、交換は自分でして、部屋を出るときに元に戻すということで提案してみましょう。
補助錠
これが効果あるのか?って思ったのですが、空き巣には絶大なようです。
空き巣はガラスを割って侵入する場合、近所から見られないように、破壊音の後すぐに侵入してしまいたいのだそうです。ガラスを割って、補助錠のおかげでスッと中に入れないことで諦めるのだそうです。
防犯用窓ガラスフィルム
ガラスに防犯用窓ガラスフィルムを貼ることで、ひびは入っても貫通せず、鍵を開られない状態を作り出せます。
鍵周辺だけでも貼っておくと効果的です。
スッと入れない状態は、侵入を防ぐ最善の策です。
センサーライト
ライトが付くというだけで、犯行時間が夜になる確率は下げられます。
安価なものも増えてきています。
不動産屋さんに設置の相談してみるのも良さそうです。
排水パイプに「忍び返し」をつける
これは一階の対策ではないですが、建物が防犯対策をキチッとしているかの判断基準にはなります。
高層階のマンションの場合、排水パイプを登って侵入するケースも増えているそうです。
こんな感じのものです。
物件選びの段階で意識してみるのもアリな考えです。
家周辺のベタな場所に合鍵を隠さない
郵便ポスト、植木鉢の下、水道メーター室などは普通にチェックされるはずです。
金属製のポストの裏に磁石でくっつけておいたものが無くなっていて、心当たりがなく念のため鍵を交換したという知人もいます。
ポストが鍵付きならまだしも、誰でも思いつきそうな場所に隠すのはやめましょう。
マーキングがないかチェック
訪問販売員や新聞勧誘の人たちが、郵便受けや表札にマークをつけていくことがあります。
アルファベットだったり数字だったり。
住人の情報をマークにしています。
空き巣へのヒントになってしまう情報です。
見つけたら消しておきましょう。
郵便物に注意
溜まりっぱなしは、家にいないと判断されます。
旅行などで長期間空ける場合、新聞は止めておきます。
しかし、新聞を止めている情報が、新聞販売店のホワイトボードからバレてしまうということもあったようです。
もう新聞販売店も対策はしているとは思いますが、不安な場合は確認をしておきましょう。
郵便物も郵便局に不在届を出しておけば、30日まで預かってもらえます。
洗濯物
洗濯物が死角を作ることがあります。干しっぱなしにしないようにしましょう。
特にシーツを干したままの外出はやめた方がいいです。
カーテンの閉めっぱなし
カーテンの閉めっぱなしも不在アピールになってしまいます。
旅行中なども、薄手のカーテンにしておくことで、すぐ帰ってくる感を装うのも作戦です。
ベランダを考える
ベランダにもいろいろ形状があるので一概にはいえませんが、考えられる対策はやっておきましょう。
洗濯物や物が多すぎて、死角ができてしまったりする事も考えられます。
物音がわかるように、音の出る砂利を敷き詰めたり、ベランダにセンサーライトをつけるのがアリな場合もあります。
猫の通り道だと面倒ですが、侵入を早目に察知できます。
部屋を散らかしっぱなしにしない
入られていることに気がつかないというのがマズイです。
気づくのが遅れることで、犯人の手がかりがどんどん減っていきます。
散らかしっぱなしは狙われやすいのです。
ちょっとしたときにも鍵をかける
空き巣は一人とは限らないです。
一人が見張って、一人が盗むということもあります。
- ゴミ出しに行く
- 向かいのコンビニに買い物に行く
- 近くにポケモンを捕まえに行く
などというちょっとした時間でも、狙いをつけた部屋が、確実に誰もいない時間がわかれば入られます。
防犯対策済みと書いておく
最初にも書きましたが、ジョークじゃないらしいです。
まとめ
空き巣は、何も対策をしていないところを探しています。
空き巣対策ということで言えば、露骨に対策してますってわかるくらいでいいそうです。
その方が、ターゲットにはされないそうです。
1回やっておくだけです。
面倒くさがらずに、空き巣が面倒くさいと感じる対策をしておきましょう。
引っ越しのタイミングでやってしまうことをオススメします。